座頭の木 についてのコメント&レビュー投稿
ある大川のほとりに住む渡し守の船頭が、前日の大雨で流れた木を拾おうとすると、座頭の水死体が流れてきた。船頭は畑の中に丁寧に埋葬してやると、そこから大きな木が生え、見物客...…全文を見る

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投稿者:Perenna 投稿日時 2020/12/27 22:47
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この昔話の出典は、角川書店の「土着の信仰・日本の民話6」ではないでしょうか?
「むかし、あったそうな。あるところに川があって、渡し守りが住んでいた。その年は雨がひどく降ったもので、川があふれ、村も水浸しになって、えらい難儀をした。ようやく水もひいたので、渡し守りは流れて来る木でも拾おうと、舟を出したと。すると、向こうのほうから、薄黒いようなものが流れて来る。」という書き出しで始まっています。
収録された地域は「東北地方」とだけ書かれています。
巻末の参考資料を見てみると、「座頭の木」は講談社版松谷みよ子著「日本のむかし話・1」から転載したと書かれています。
おそらくそちらの本に、もっと詳しい地名が書かれているのではないかと思われます
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投稿者:Perenna 投稿日時 2021/2/17 0:30
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「松谷みよ子のむかしむかし1(日本の昔話1)」(講談社)の解説によると「座頭の木」は、秋田に伝わる昔話で、今村泰子さんの採集によるものだと書かれています。
今村泰子さんは今村義孝氏の奥さんで、おふたりの共著として「秋田むがしこ・第2集」(未来社)という本があります。
ひょっとしたら、この本に「座頭の木」の詳しい地名や採集地が書かれているのかもしれませんね。
投票数:46 平均点:10.00

投稿者:Perenna 投稿日時 2022/2/26 20:08
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この昔話は、「ふるさとの民話29・秋田県の民話」(偕成社)にも収録されています。
巻末の解説によると、次のように書かれています。
「この話は県内でのすぐれた語り手であった、仙北郡南外村の故堀井徳五郎氏が語った昔話で、全国でもただ一話しか採話されていないめずらしい話です。大雨や洪水、座頭坊の水死体など、おそろしい内容から話がはじまりますが、坊さまを手あつくほうむった渡し守の善行によって、美しくたのしい話に展開し、子どもの心をゆたかにはぐくんでいきます。座頭の木に子どもたちがねがいごとをするところは、語り手と聞き手とのかけあいのうちに、いろいろなものをいれて語られたものとおもわれます。」

「全国でもただ一話しか採話されていない」と強調されていますが、ひょっとしたら語り手の創作なのでは?とも思ってしまいます。
似たような話って、ほかのどこかに伝わっていないのでしょうかね?
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