投稿者:Perenna 投稿日時 2020/9/11 23:43
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この昔話のもとになったのは、インドの仏教説話の「ジャータカ」に収録されている「カメ前生物語」ではないでしょうか?
ヒマラヤ地方のある池に住んでいたカメが、二羽のガチョウと知り合いになります。
ガチョウたちはカメに、ヒマラヤ山中の洞穴にいっしょに遊びに行きませんかと誘います。
カメは一本の棒をくわえ、その両端を二羽のガチョウがかんで空中に飛びあがりました。
村の子供たちは空を飛んで行くガチョウとカメを見つけ、はやしたてます。
カメは「友だちのガチョウがわたしをつれて行こうと、どうしようと、おまえたちには関係ないだろう!」と叫んだとたん、かんでいた棒を放してしまい、下界へと落ちていきました・・・
「ジャータカ全集2」(春秋社)の注釈によれば、「今昔物語集」巻五・二四、「日本昔話名彙」二六二頁、「日本昔話集成」一・三〇一頁、「日本昔話事典」一六〇にも類話があるそうです。