この昔話の出典は、未来社の「みちのくの長者たち」に収録されている「ひょうたん長者」(青森県)ではないかと思われます。
「昔、あるところに観音さま信心のお爺さんがあった。ある秋の宵宮に、観音堂にこもって、石段をことりことりと下りて来ると、どこからともなくヒョウタンが、ごろごろところがって来た。」という書き出しで始まっています。
ヒョウタンから出てきた金七・孫七という童子の名前で検索してみたら、以下の朗読を見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=If5SHgo1AhAこの昔話の元ネタは、佐々木喜善の著した「江刺郡昔話」のなかの「瓢箪の中から出た金七孫七という二人の福神童の話」らしいです。
お爺さんがお参りした観音堂は、稗貫郡太田村の清水観音となっています。
この清水観音は現在では、花巻市太田21-10に所在する音羽山清水寺らしいです。
青森県の昔話というよりは、岩手県の昔話としたほうがいいのではないでしょうか?