「はまぐり姫」の昔話は、児童文学者の楠山正雄が編纂した「日本童話宝玉集・下巻」(大正11年)にも収録されています。(コマ番号123/324)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/945588/123はまぐり姫の出自については、「南方普陀落世界の観音の浄土で観音のおそばに仕へてゐる女のわらは」と書かれています。
昔は「補陀落渡海」といって、仏教の行者を生きたまま棺桶に閉じ込めて海に流し、極楽浄土へと渡海させる信仰や風習があったらしいです。
おそらくこの昔話も補陀落渡海の伝説から派生したものなのではないでしょうか?