広島・猿猴川沿岸で「カッパ祭り」-物まねやキュウリの早食い企画も
2011年09月09日
広島駅からほど近い猿猴川の一帯(広島市南区段原)で9月11日、「河童祭り」が開催される。
設営前の会場
カッパを「えんこう」と呼んでいた地域が多い広島県。漢字での表記「猿猴」は、室町時代まで大陸との交流が盛んだったため渡来したといわれている。地域に伝わるカッパに関する民話はさまざまだが、背が低く、子ども並みで、手は長くサルに似ているなど容姿は共通点もある。
言い伝えでは、一般に力持ちで相撲やいたずら好きだが、金物が嫌なこと、たまには人助けすること、間抜けな一面も持つ憎めない存在だったとも残っている。
祭りは、大正橋から平和橋までの約2キロに特設会場を用意。会場の両端には、神楽や吹奏楽の演奏、合唱など、地域からの参加が目立つ「河童ステージ」と、ダンスやライブ、一般からの参加者を受け付ける企画を用意した「平和ステージ」の2種類を設ける。
両ステージをつなぐのは、100テナントが参加するフリーマーケットゾーン。飲食コーナーも用意し、鞆の浦コロッケやキジやイノシシ焼き、ホルモンうどんなどB級グルメを販売する。参加型のイベントは、カッパに関連付けた、キュウリの早食いや物まね審査。架空の動物とされるため物まねでは、「カッパのマインドを探してほしい」と参加を呼び掛ける。
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