トメ子とバカ婿(とめことばかむこ)
嫁をもらったバカ婿が正月婿礼に行くと、出された甘酒があまりにもおいしく、もっと飲みたいが遠慮した。
夜甘酒が飲みたくて眠られず、瓶に入った甘粕を瓶ごと傾けて全部飲むと、瓶が頭に被さって取れなくなりそのまま便所に隠れた。朝親方が便所に来て、石で尻を拭い、捨てたら婿の瓶に当たり、瓶が割れてばれた。互いに恥だから誰にも言わないようにと約束したが、次の日宴会で親方が「鶴かめー」と歌ったら婿が「親方石で尻拭った」と言い、どちらも化けの皮がはがれた。
秋田の昔話・伝説・世間話 (地域・現地名:由利本荘市松ヶ崎 )
http://namahage.is.akita-u.ac.jp/monogatari/show_detail.php?serial_no=6389