狭山市のホームページでは池原昭治さんの 鬼子母神さまの絵が見られるよ!!(まん日とはちょっと違うけど・・・。)
投稿者:マルコ 投稿日時 2013/4/9 22:02
子育ての鬼子母神さま 狭山市ホームページより引用
むかしのお話です。
上広瀬かみひろせの宮地みやちというところに、信立寺しんりゅうじという古いお寺があります。このお寺の山門を入って行きますと、すぐ左手にお堂が見えますが、このお堂のなかに「鬼子母神きしもじん」がまつってあります。
鬼子母神には次のような話があります。
昔は鬼そっくりの恐ろしい神さまで、いつも人間の子どもをとっては食べていました。
神さまはそれを見て悲しがられ、ある日、不意に鬼子母神の子どもをつかまえて隠かくしてしまいました。
鬼子母神には大勢の子どもがいましたが、一人いなくなっただけで、それはもう気も狂わんばかりになって探しまわりました。
そこへ神さまがやって来て「わが子をとられれば人間だって同じように悲しいものだ。もう二度と、人間の子どもをとらないか」
鬼子母神は泣きながらお願いしました。「もう、決して人間の子をとったりはいたしません。どうかわたしの子どもを返してください」
こんなことがあってから、鬼子母神はすっかり変わって、子どもを守ってくれる、子育ての神さまになったそうです。
むかしから、信立寺の鬼子母神さまは、子どもが病気にかかって、医者に見せても、どうしても治らない病気とか、夜泣き、カンの虫、また、生まれて間もなく病気になって歩けなくなったときなど、お参りをすると治るといわれています。
春の3月18日が縁日えんにちになっていまして、冬が終わってあたたかくなった野道を、近くの老若男女ろうにゃくなんにょ、時には遠く、飯能はんのうや比企郡ひきぐん、八王子はちおうじの方からも孫や子どもたちの手をひいてお参りにやって来るそうです。
お参りに来る人たちは新しい作りたてのワラぞうりを手に手にやって来ますが、これには次のようなわけがあります。
新しいワラぞうりを持って来て、病気が治るように一心にお祈りをしまして、以前に納めた古いワラぞうりをもって帰ります。そしてこの古いワラぞうりをはいて、早く歩いておくれとたのむと、心が通じますのか、ふしぎとよく治ったのだそうです。
このことが知れわたり、子どもの病気を治すために、縁日になると手に手に真新しいワラぞうりをもってやって来るのです。
最近では、はだ着まで持って来る人もいるそうです。