Re: おけさねこ
投稿者:Perenna 投稿日時 2021/12/3 22:26
飼い猫「あさ」が「けさ」という娘になって主人に報恩する、という話は「ふるさとの民話13・新潟県の民話」(偕成社)にも収録されています。
「おけさの歌」〈伝説・佐渡郡〉という題名です。
「むかし、佐渡、小木の町で、〈なぎさ屋〉というそば屋をいとなんでいる夫婦がおった。ふたりは、あさと名まえをつけた、めすの三毛ネコをかっておった。あさは、もう十六年ものあいだ、このそば屋で、わが子のようにかわいがられておった。」という書き出しで始まっています。
この三毛ネコの「あさ」が「おけさ」という十六歳の娘になり、三味線をひいて、自分でつくった歌をうたってきかせたので、なぎさ屋はたいへん繁盛したそうです。
その後、おけさは亡くなりますが、おけさがいなくなってからも、おけさのうたっていた歌はうたわれつづけ、いつか〈おけさ節〉と呼ばれるようになった、という話です。
アニメの話と似たような昔話や伝説を見つけたら、またご報告したいと思います。