Re: 琴姫物語

琴姫物語 についてのコメント&レビュー投稿
平家の姫が流されてきた。村人たちの介抱で姫は元気を取り戻し、やがて浜で琴を弾くまでになった。だが、姫は再び病に倒れ、介抱むなしくそのまま亡くなってしまった。それから後、...…全文を見る

Re: 琴姫物語

投稿者:Perenna 投稿日時 2021/12/2 22:11
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角川書店「出雲・石見の伝説」では、次のように紹介されています。

「石見の海岸線の美しさを眺めつつ、さらに西へ二キロ行くと、国鉄馬路(まじ)駅の北、歩くとキュッキュッと妙なる音色を発する琴ケ浜に到着する。ここには平家滅亡にかかわる薄命な娘の物語が秘められている。
この女人の本名は今に到るも知られていない。ただ琴の名手だったことから、琴姫の名で親しまれているばかりである。源平の争いが源氏方の勝利で終わった寿永四年(1185)春、一隻の小舟が浜に漂着して、その中から琴をしっかり抱いて気を失っている娘が発見された。浦人たちの温かい介抱で、やがて娘は正気づき、さらに人々のすすめでここに居を定めたのであった。やがて元気を回復した彼女は、抱えてきた琴を爪弾(つまび)くようになった。静かで美しい音色は、人々の心をしっかり捉えていった。そして彼女は琴姫の名で呼ばれるようになった。しかし、娘の幸せも長くは続かなかった。ふとしたことで病の床に伏した彼女は、浦人の懸命の看護もむなしく帰らぬ人となった。人々は薄幸の娘に慟哭(どうこく)し、亡骸(なきがら)は手厚く葬られた。
翌朝、浜へ出た浦人たちは驚いた。歩くと不思議にも砂が鳴るのである。人々は、これはきっと琴姫の魂がこの浜にとどまって、自分たちを慰めてくれていると思ったのである。それ以来、ここを琴ケ浜と呼ぶようになった。
その後、琴姫の遺骨は馬路の満行寺(まんぎょうじ)に保管され、琴姫の墓は浜の中央、松林の中に作られた。そして記念碑も建てられている。」

この昔話のアニメをリアルタイムで視聴された方の詳しい情報が待ち望まれますね。
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