Re: 浦島太郎

浦島太郎 についてのコメント&レビュー投稿
昔あるところに、浦島太郎という漁師が母親と二人で暮らしていました。太郎は30歳もすぎていたのですが、まだ独り者でした。 ある日、浜辺で子供たちが小さな亀をいじめているとこ...…全文を見る

Re: 浦島太郎

投稿者:日清皿太夫 投稿日時 2021/11/27 14:39
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 莫大なコストを掛けたCGまで動員して瞬間的な老化を見せた『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』翌年のリメイク版。ヒロインの変身シーンに趣向を凝らしマンネリ化を避けたアニメ『クリィミーマミ』のチーフディレクター=小林Dのことだから、玉手箱の効果をどう描くか策も狙いもあったに違いない。オーヴァーラップ・カット割り・シルエット等の常套手段は見ていて不満を覚える事もあります。面白味皆無だったり過剰にグロテスクになったりで、技術への精通度とセンスが変身シーンでは剥き出しになるのです。『ターミネーター2』の後モーフィング技術をドラマやCMが先を争うように使ったけれど、必然性と目新しさがはっきり表れたものはやはりひと握りでした。

 そこまで踏まえてリメイク版の老化シーンを見てみれば、絶対あの丸顔の骨格からあの福禄寿や寿老人みたいな顔になりっこないとはいえ、五段階に分け約30枚の絵を費やして、えげつなさを帯びる手前ギリギリを狙って手加減無く描写。3DCGに頼らず人力でここまで出来るよ、という意見表明のような見所です。常田富士男さんの声もモーフィング具合が見事にマッチ。声色自慢の声優が珍しくなくなった現在にあっても、「だんだん加齢」や「徐々に若返り」という声の演技に浴す機会さえ滅多にありません。

 話自体は、再アレンジされた劇伴はバスクラリネットが旋律を受け持ちポップ/不穏半ば。「絵にも描けない」と歌われた竜宮は結構いつもの調子。高圧的な母ちゃんからは遠く離れてもやっぱり気に掛かっていたのだから、解放されてもハッピーではなく、玉手箱の理不尽な効き目をツケヒゲ感・白煙・ユーモラスな効果音で緩和しつつ思考停止と現実逃避に警鐘を鳴らした旧作No.0023と同じ根っこを持つとは分からない。年号が平成に替わり全体的に気が滅入っていた世相の反映なのか、平成の世の意地悪さ冷たさ、カラ元気に成長の無さ余裕の無さ、全てがある。小林Dとグループ・タックにとっても平成は…
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