Re: かっぱの淵

かっぱの淵 についてのコメント&レビュー投稿
昔、岩手の八戸(はちのへ)あたりに八太郎沼(はちろうぬま)という、ひっそりとした沼があった。 ある日の事、一人の男が八太郎沼のそばを通りかかると、淵の底から「ののののの...…全文を見る

Re: かっぱの淵

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/11/30 22:56
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この昔話と似たような話が、角川書店の「自然の精霊・日本の民話2」にもあります。
題名は同じ「かっぱの淵」です。
「むかし、沼館(ぬまだて)の男が八戸(はちのへ)へ行くべと、八太郎沼の淵を歩いておった。すると、沼底から、ののの、ののの、と不思議な音がした。「なんだべい」と、男が沼の淵を見ていると、沼のまん中からもれもれと水がわき、うずの中から若者がひょっこり現われた。」という書き出しで始まっています。
ただ、あちこちと細かいところが違っています。
アニメでは八太郎沼から現われたのはお公家さんですが、民話ではただの若者です。
また、手紙を解読して、かぼちゃの茎で別の手紙を書いてくれたのは、アニメでは山伏ですが、民話では六部となっています。
さらに、勘太郎堤から現われたのは、アニメでは「小姓の身なりをした男」ですが、民話では「どこからともなくなりのいい若衆」となっています。
そして、勘太郎堤の若衆からもらった物も民話では、いくらでも米の出てくる石の挽き臼です。
欲深な男の嬶(かかあ)がもっと米を出してやろうと思って、臼の穴を火箸でグリグリとえぐったら、怒った石臼は秋田の方へふっとんでいってしまった、だから秋田は米どころになったのだ、というオチになっています。
これらの細かい点での違いから、アニメの原作はひょっとすると、別の出典なのかもしれませんね。
また、八太郎沼や勘太郎堤(正式名は類家堤)は、今では埋め立てられて消滅してしまったらしいです。
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