Re: 神上の夕立

神上の夕立 についてのコメント&レビュー投稿
昔、九州の人吉の神上という所に、上のババと下のババという婆さんが暮らしていました。上のババはネガティブ思考、下のババはポジティブ思考。二人はまるっきり正反対の性格をして...…全文を見る

Re: 神上の夕立

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/10/16 1:19
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この昔話の出典は、昭和16年に出版された「球磨郡誌」という本だと思います。
口碑伝説として「神上の夕立」が掲載されています。(コマ番号429/893)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1042262

「昔々、或る夏の夕方広い広い野原の真中に雷鳴様がおっこちなさったさうです。見渡す限りの茅野原には雷鳴様が雲の上にお帰りになるための頼り木になるやうな木が一本も見当りませんでした。そこに一人の年とったお婆さんが長い棒を持って来て「早うお上り下はんもし」と言ったところが、雷鳴様は大そうよろこんでお婆さんに「お前や何が一番好きや」とおたずねになりました。するとお婆さんは「わしゃ銭よりも何よか夕立が一番すきでござんす」と言ひましたので、夏に夕立が来る時はいつも神上村から一番に降って来るといふことです。」

「神上」(かみあげ)という地名は、たしかに人吉市にはありません。
ただ、江戸時代の人吉藩の藩領のなかに「上揚村」(かみあげむら)という村はありました。
上揚村は明治5年に熊本県球磨郡から宮崎県児湯郡に移管され、現在では西都市上揚という地名になっています。
口碑伝説(昔話)の「神上村」は、おそらく「上揚村」のことではないでしょうか?
天の神様である雷鳴様を空に上げてやったので、同じ発音の「上揚」を「神上」と書き換えただけなのかもしれません。
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