Re: おさん狐

おさん狐 についてのコメント&レビュー投稿
昔、豊後国の小野瀬の河原に、おさんという古ぎつねが住んでいました。おさん狐は、それはそれは化け上手で特に若い娘に化けるのが上手でした。村の若者もキツネと分かっていながら...…全文を見る

Re: おさん狐

投稿者:Perenna 投稿日時 2020/6/10 23:13
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この昔話と似たような話が、未来社の「大分の民話・第一集」にも収録されています。
題名も「おさん狐」となっています。
「文六という男性が、三年前に亡くなった女房の遺書を京都のご本山に納めるために旅立ちます。
途中、船の中で歳のころは三十五、六、色は黒いのですが、目鼻立ちのととのったいきな女性と知り合います。
この女性も京都のご本山にお参りに行くのですが、文六と同じく大分の稙田(わさだ)の出身でした。
稙田には霊山(りょうぜん)という有名な山があり、女はこの山の西の方に、文六は東の方に住んでいました。
二人は仲良くご本山に参り、京都見物もすませて無事に大分に帰り着きました。
女は別れぎわに「ぜひ私の家に遊びにきてください」と言います。
文六は女に教えられたとおり、満月の夜にお稲荷さんの祠の前で三つ手を叩き、「おさん、おさん!」と呼ぶと、どこかから女が出てきました。
女は文六を原っぱの小さな茅ぶきの小屋に案内して、お酒やご馳走をふるまいます。
文六が満月の夜に出歩いているのを不審に思った近所の人は、原っぱの真ん中で白い狐と楽しそうに酒を飲んだり踊ったりしている文六を発見します。
村人たちは文六をだます悪い狐だと思って、棒切れを振り回して追い払ってしまいます。
そんなことがあってから、このあたりによく川魚を売りにきていた年増女の姿がぷっつりと見えなくなりました。
その女はおさん狐で、霊山の麓を流れている七瀬川で魚をとって売りに来ていた感心な狐だったのです。
文六はたとえ狐でもあの優しい女のことが忘れられず、満月の夜に原っぱに行ってみたのですが、もう二度と姿を現わさなかったそうです。」

「霊山の麓にある稙田」という地名は、現在では大分市大字木上内稙田(おおいたし・おおあざ・きのうえ・うちわさだ)というところらしいです。
アニメでは「小野瀬の河原」となっていますが、七瀬川とはなにか関係があるのでしょうか?
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