このお話に投票する
  • 各お話への投票は一度だけにお願いします。
  • 評価は 1 から 10 までです。(1が最低、10が最高)
  • 客観的な評価をお願いします。点数が1か10のみだと順位付けの意味がありません。
  • サイト管理人は各お話に投票できません。
  

No.0590
よんじゅうはちまめとだいこくてん
四十八豆と大黒天

放送回:0370-A  放送日:1982年12月04日(昭和57年12月04日)
演出:三善和彦  文芸:沖島勲  美術:阿部幸次  作画:三善和彦
山形県 ) 13797hit
豆の種類は46種類、残りの2種は手足にできた勤労のマメ。

昔、あるところに与作という怠け者の若者がいました。両親を亡くし、おばさんの世話になりながら毎日ぶらぶらして暮らしていました。

いつものように池のそばに寝転んでぼうっとしていると、婚礼の行列が通りかかりました。与作も「いつかお金を貯めて嫁をもらいたい」と考えて、楽に金が貯まるようにと家の神棚の大黒天さまにお祈りしました。すると夢に大黒天さまが現れて「四十八種類の豆を作り、師走十二月の九日の晩にその豆を炒って供えると、一生楽に暮らせるじゃろう」とお告げになりました。

さっそく与作はおばさんから一粒の豆をもらい植えました。そして、あちこちの家から豆をもらってきてはそれを植えて大切に世話をしました。やがて豆から芽が出て、緑の葉を茂らせましたが、その年はなかなか雨が降らず、池の水を何度も何度も汲んできては豆にかけました。

与作は少しずつ豆の種類を増やしていきましたが、どうしても四十六種類しか見つかりませんでした。するとその夜の夢に、再び大黒天さまが現れて「残りの二種は手足にできたマメの事だ。これまでの様に汗水流して働けば、今後の暮らしも楽になるじゃろう」と言いました。

それからの与作も良く働きつづけ、暮らしぶりもだんだんと良くなりました。そして十二月九日には炒った豆を大黒天さまにお供えし、何年か後にはよい嫁さんをもらって、一生幸せに暮らしたそうです。

(紅子 2012-1-5 2:40)


ナレーション市原悦子
出典山形県
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
講談社の300より書籍によると「山形県のお話」
7.7500 7.75 (投票数 4) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/2/6 3:40 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

50 人のユーザが現在オンラインです。 (22 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)