北国のある寺に和尚さんが一人住んでいた。
この年は例年以上に吹雪がひどくなかなか下の村にも行かれなかった。和尚さんはきにもとめてなかったが、吹雪はやむ気配もない。食糧もそこつきそうになる前に本堂の前に鹿の肉がおいてあった。立場上肉は食えないが、これは仏様のおくりものだ、と感謝して、肉を食べた。
吹雪はやみ、心配した村人が和尚のもとを訪ねる。和尚は鹿の肉がおいてあったことを話し、いま煮て食べてると村人がみたら、爆笑した。そう中身は木のくずだった。
和尚は信じられず観音様を見たら観音様の足がなくなってた。そう鹿の肉とおもったら、観音様の像の足だった。このことから和尚さんは「木じき上人」と言われるようになったとさ。
(投稿者: ホーチミン 投稿日時 2012-3-8 0:32)
ナレーション | 未見のため不明 |
出典 | クレジット不明 |
出典詳細 | 京都の民話(日本の民話41),二反長半,未来社,1965年10月10日,原題「かんのんさまの片もも肉」,原話「成相寺縁起」※かもしれない |
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