このお話に投票する
  • 各お話への投票は一度だけにお願いします。
  • 評価は 1 から 10 までです。(1が最低、10が最高)
  • 客観的な評価をお願いします。点数が1か10のみだと順位付けの意味がありません。
  • サイト管理人は各お話に投票できません。
  

No.1404
よくはこかれん
欲はこかれん

放送回:0892-B  放送日:1993年06月19日(平成05年06月19日)
演出:青木久利  文芸:沖島勲  美術:島峰一彰  作画:青木久利
鳥取県 ) 14385hit
欲をかいたらダメだよっ!ていう夢でした

昔ある所に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山で採ったキノコや薪(たきぎ)を売って暮らしていました。

ある秋の日。5日間も続いた長雨で、町へ売りに出かけることができず、仕方なくおじいさんはふて寝することにしました。ところが、あれほど降り続いた雨があがり、おじいさんは喜び勇んで町へ商売へ出かける事にしました。

おじいさんが町へ向かっている途中、空からハラハラと大きな熊鷹(クマタカ)の羽が落ちてきました。この羽がとても大きく立派だったので、おじいさんは羽を持ったまま町へ行きました。

町へ着いたおじいさんは、キノコや薪を売り始めましたが、町の人たちはタカの羽を高額で売ってくれと言い出しました。結局おじいさんは、拾ったタカの羽を百両で売り、大喜びして村へ帰っていきました。

村へ帰る途中、空に一匹の熊鷹が飛んでいました。おじいさんは「あのタカを丸ごと捕獲すれば、もっとたくさんのお金が手に入るだろう」と考えました。おじいさんは、熊鷹をおびき寄せるため、毛皮をかぶり岩陰に隠れて様子をうかがう事にしました。

やがて熊鷹はおじいさんめがけて急降下し、子牛の毛皮をかぶったおじいさんごとわしづかみにして、天高く舞い上がりました。熊鷹に持ち上げられ、地上に降りられる気配もなく、おじいさんがいよいよ死を覚悟した時、熊鷹は地上に向かって急降下しはじめました。

恐怖のあまり「助けてー!婆さん」と大声を出したとたん、おじいさんは自宅の囲炉裏の横にいました。これまでの事は全部夢だったのです。ほっとしたおじいさんは「あんまり欲をかいてはダメだなぁ」と思いましたとさ。

(紅子 2013-8-2 22:08)


ナレーション市原悦子
出典鳥取県
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
9.7500 9.75 (投票数 4) ⇒投票する
※掲載情報は 2013/8/2 22:08 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

65 人のユーザが現在オンラインです。 (50 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)