このお話に投票する
  • 各お話への投票は一度だけにお願いします。
  • 評価は 1 から 10 までです。(1が最低、10が最高)
  • 客観的な評価をお願いします。点数が1か10のみだと順位付けの意味がありません。
  • サイト管理人は各お話に投票できません。
  

No.1206
なまけもんのうま
なまけもんの馬

放送回:0762-A  放送日:1990年08月18日(平成02年08月18日)
演出:山田みちしろ  文芸:沖島勲  美術:海老沢一男  作画:山田みちしろ
岡山県 ) 16556hit
体を張って守ってくれた馬方を見て改心した怠け者の馬の話

昔、岡山勝田郡に、大変お人好しの馬子(馬方)と大変ナマケモノの馬がいました。この馬は、荷物や人を乗せて運ぶのが仕事なのですが、気が向かなければその場に座り込み動かなくなるのです。そんな時は、馬子が自分で荷物を背負って運んでいました。

ある時、知り合いの荷主から頼まれて、塩の荷を乗せて運ぶことになりました。川の浅瀬を選んで渡っていると、馬が川の深みにはまり転んでしまいました。荷物の塩は川の水に溶け出し、すっかり軽くなりました。

それを知った荷主は怒りましたが、次に綿(わた)の荷物を運ばせる事にしました。しかし、荷の中身を知らない馬は「川で転べば荷が軽くなる」と考え、再びやって来た川でわざと転びました。すると、綿が水を吸い込み荷物はますます重くなり、馬は起き上がれなくなりました。

川底に沈みいよいよ死を覚悟した馬でしたが、馬子が小刀で荷をくくった縄を切り、荷物を捨てて馬を助けてあげました。

二度も大切な荷物を流されてしまった荷主は、大変怒って「役立たずの馬め!」と竹の棒で打ち始めました。心優しい馬子は「馬を許してやってくれ」と必死にすがりましたが、逆に荷主から竹の棒でめった打ちにされました。

この様子を見ていた馬は、涙がとめどなく流れ出し心から反省しました。こんな事があってから、この馬も素直に働くようになりました。そうして、流された荷物の代金もきちんと弁償し、二人仲良く働いたという事です。

(紅子 2012-11-2 0:30)


ナレーション市原悦子
出典岡山県
場所について岡山県勝田郡(地図は適当)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
8.6000 8.60 (投票数 5) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/11/2 0:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

22 人のユーザが現在オンラインです。 (18 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)