このお話に投票する
  • 各お話への投票は一度だけにお願いします。
  • 評価は 1 から 10 までです。(1が最低、10が最高)
  • 客観的な評価をお願いします。点数が1か10のみだと順位付けの意味がありません。
  • サイト管理人は各お話に投票できません。
  

No.1083
ゆきじょろう
雪女郎
高ヒット
放送回:0682-B  放送日:1989年01月14日(平成01年01月14日)
演出:辻伸一  文芸:沖島勲  美術:安藤ひろみ  作画:辻伸一
滋賀県 ) 20075hit
木を伐採しすぎて雪崩に飲み込まれた村の話

滋賀県の伊吹山(いぶきやま)の西北にある青梅山小梅山(おうめ山こうめ山)には、良い木がいっぱい生えていたので、この辺の人々は薪(まき)や炭を作って暮らしていた。

炭は、かいづみ焼きという方法(生木を切りすぐに燃やして炭を作る方法)で作るのだが、沢山の木を使う割にはあまり炭はできなかった。そのため、青梅小梅の木はすっかり伐採され、いつしか山は丸坊主になってしまった。

ある年の冬の事、村人が空き家になっている屋敷の庭の井戸に、一人の女がいるのを見かけた。この美しい女は雪女郎で、井戸の水をくみ上げては捨てくみ上げては捨て、を何度々も繰り返していた。村長は「これは村が洗い流される事を予言しているのではないか」と考え、さっそく夜のうちに東側の小高い丘に村人たちを集めた。

やがて朝になり、ハゲ山から大きな地響きとともに雪崩が起き、村々を飲み込み家を押しつぶしていった。雪女郎の予言通りとなり、きっと山の木を切り過ぎて山の神様が怒ったのだろう、と考えた村人たちは、それからは木を切った後は苗を植えるようになった。今では、青梅小梅はたくさんの立派な大木がしげる山になった。

(紅子 2011-11-23 0:44)


ナレーション市原悦子
出典滋賀県
場所について大梅小梅の山か?(地図は適当)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
本の情報二見書房[怪談シリーズ]第1巻_お化けがでたあ~(発刊日:1994年5月25日)
9.5714 9.57 (投票数 7) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/11/23 0:44 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

36 人のユーザが現在オンラインです。 (23 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)