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昔ある海に「しょきな」という超巨大な鯨が住み着いていた。頭は雲に隠れ、腹は海の底をけずっていたという巨大さだった。このしょきな、漁をしている人間の船を見つけては沈めると...
むかし、天上の雲の上に立派な館があり、そこには雷の神さまの兄妹が住んでおられた。ある日、兄が留守の間、妹の女神は雲の上から下界を見渡していた。すると、ちょうど雲の切れ間...
北海道の山奥に美しい大きな湖があった。その湖のそばで、少年サマイと勇者カンナカムイが話をしていた。カンナカムイは大きな鹿と戦う話をサマイに聞かせていた。ところで、ある頃...
父母が語る日本の民話 上巻(鎌倉書房,1978年4月20日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。トーロコ(塘路湖)の岸辺に、ア...
北海道の大雪山系の山々には、獣や人間を襲って食べる山男が住むと言う噂があった。ある年、大雪山の麓・十勝川の畔に住む一人の年老いた猟師が、十勝岳へ猟に出かけた。なかなか獲...
雷をつかさどる大神カンナカムイの末娘クノウは、天界でも並ぶ者の無い美女であった。美女ゆえに多くの神々がクノウを嫁に迎えたがったが、カンナカムイは散々悩んだ末に、地上に住...
両親に先立たれた、姉と弟が小さな家に住んでいた。姉は女手ひとつで弟を育てていたが、その弟は毎日怠けてばかりで困らせていた。ある日、弟は神様である家のあらゆる物を棒きれで...
昔、北の海の村にとても仲の良い若い夫婦が住んでおりました。しかし、妻は病気になってすぐに死んでしまいました。残された夫は、悲しみで何日も何日も漁もせずにぼうっとする日々...
昔、アイヌの民はコタンと呼ばれる集落を作り、森で獲物を取って暮らしておりました。ところがある時を境に、森で獲物が極端に取れなくなり、別のコタンと獲物をめぐって争いがしば...
昔、北海道の江差という所に、正覚院という寺があった。ある時、檀家衆が寺に釣鐘を寄進することになり、京都の職人に釣鐘を作ってもらうことにした。釣鐘は無事完成し、檀家衆が舟...
昔、江差の浜に、おりん婆(折居婆)という婆様がいた。おりん婆は生まれ育った江差の浜をこよなく愛していたが、歳をとるにつれておかしなことを言うようになった。空を流れる雲を...
昔2人の年老いた狩人が山でむじなを追っていた。むじなは狩人に追われてある岩山の洞窟に逃げ込んだ。そこは村の者が「地獄穴」と呼んで近付かない暗い不気味な洞窟だった。しばら...
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