新潟県 (79 件)
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虹の嫁

昔ある所に、「やたみ」という杣師(そまし、木こり)の若者がいました。ある日の事、空にきれいな虹がかかっているのを見つけ、虹をよく見ようと湖まで歩いて行きました。すると、...

三つの山

昔、ある村にこんな言い伝えがあった。林を抜けた一本道の先に深い谷があり、その向こうに三つの山がある。そして、その三つの山を越えれば宝の山があるのだと。しかし、今まで宝の...

鬼婆の仲人

むかし、越後の国の与板(よいた)に、早くに両親を亡くした貧しい若者がおった。若者はぶっきらぼうで人付き合いが悪かったが、働き者で、年寄りにはたいそう優しく親切じゃった。...


ドボンガボン

昔ある所に、爺さんと婆さんがいて、久しぶりにぼた餅を作って食べようとしていました。二つ作ったぼた餅の餡子(あんこ)の量は、ちょっとばかり婆さんの方が多かったので、二人は...

だほ者

昔、越後のある村に、だほ者(怠け者)の作治という男が母親と一緒に暮らしていました。作治は、働くどころか体を動かすことも面倒くさがり、飯を食うのも母親に口まで運んでもらう...

人まねじいさん

むかし、越後のある村に、爺さんと婆さんの夫婦が二組隣り合って住んでおった。吉兵衛爺さんは心の優しい爺さんで夫婦そろって働き者、隣の勘助爺さんは欲張りで夫婦そろって怠け者...


善右衛門と人魂

昔、佐渡の豊田浦に善右衛門という鉄砲打ちがおった。ある年の秋のこと、いつものように狩りに出かけた帰り道、善右衛門は河原田の一軒の大きな家で《日待(ひまち):神への祈り事の...

波よけ観音

昔、新潟県の親不知(おやしらず)から富山の砺波へ抜ける街道は天下の難所として有名だった。ある冬の日、ここ親不知近くの茶店に一人の立派な身なりの母親が乳飲み子を背負ってや...

山んばの錦

昔、越後の《ちょうふく山》には、恐ろしい山んばが住んでいるという話でした。ある十五夜の晩のこと。「ちょうふく山の山んばが子を産んだから餅持ってこ~い。持って来ねば人も馬...


お坊さんとタコ

昔、旅のお坊さんが海の近くを通りかかると、海の中からタコが「おらを弟子にして下さい」と話しかけてきた。そこでお坊さんは、タコを連れて旅を続けることにした。そのうち日も暮...

おいだせ貧乏神

昔、越後国高田の町外れの子安という村に働き者の老夫婦が住んでいた。二人はもう年であったがいくら働いても貧乏暮らしで、正月も14日を過ぎたのに餅一つ食えない有様であった。そ...

片羽千里

むかしむかし、佐渡の岬に一羽の鷹が棲んでおりました。他の鳥達は口々に鷹の姿形や大きさを褒めそやし、「片羽千里」の翼と呼んでおりました。これだけ褒められて、鷹はすっかり天...


主人も猫も鶏も同じ年

昔、新潟は十日町のはずれに大変優しい庄屋様が住んでいました。庄屋様は鶏と猫を飼っていました。鶏には「おまえが毎日、時を告げてくれるから、みんなが寝坊しなくて済む。」と感...

鼻ののびる筆

手早く金儲けのしたい息子は、大工の親父のところから飛び出します。江戸へ向かった息子の前に、観音様が「鼻が伸びたり縮んだりする筆」をくれました。息子は、金持ちの鼻を伸ばし...

宝しゃもじ

むかしむかし、ある村に貧乏だが仲の良い夫婦が住んでおりました。ある日、女房は山へ山菜を採りに出かけ、山奥の黒池の近くまで来てしまいました。すると突然風が吹いてきて、池の...


うばすて山

昔、ある国では、年寄りを山に捨てさせる掟があった。なんでも、年寄りは国の役に立たないという理由で、皆六十一歳で山に行くことになっていた。そんな国の片田舎に、おっかあと息...

カチカチ山

むかしむかし、ある所にお爺さんとお婆さんが暮らしておった。二人の畑が狸にひどく荒らされるので、お爺さんは切り株に「とりもち」を塗って狸を捕まえた。そうして、狸を懲らしめ...

死んだ爺やん

むかしむかし、佐渡のある村に働き者の爺やんがおった。爺やんは誰よりも遅くまで働き、夜空に月が昇る頃にやっと畑仕事を終えて家に帰るのじゃった。爺やんは家に帰ってからも町で...


死人とめおと

昔、越後のある村に太助(たすけ)という百姓がいた。太助は働き者であったが、もう30才だというのに、どういう訳かまだ嫁さんがいなかった。そこである日、太助は村の鎮守様にお参...

子供の好きな神様

昔、新潟県名立村の平谷に神社があった。村の子供たちは毎日、神社の境内で楽しく遊んでおった。ある日のこと、村の子供たちはかくれんぼをしていて、鬼になった権太がかくれている...

上り岩

昔、新潟県能生(のう)の小泊(こどまり)という所に治助という漁師が住んでいた。小泊の人達は昔から半農半漁の生活であり、その日治助は朝早くから稲刈りに精を出し、昼過ぎには仲間達...


さるかに合戦

むかしむかしあるところに、猿と蟹(かに)がおりました。ある日、二人で散歩していると、蟹がおいしそうなおにぎりを、猿は柿の種を拾いました。猿は「おにぎりと交換してあげよう...

加茂湖の主

昔、佐渡の加茂村に武右衛門(ぶえもん)という長者が住んでおりました。この武右衛門は大変強欲で情け容赦のない冷たい男でした。武右衛門は、一刻も早く加茂湖を埋め立てて土地を...

帯よし笠よし身なりわるし

昔あるところに、よく働く亭主とものすごい怠け者の女房がいました。亭主が一日中せっせと働いている間、女房はゴロゴロ昼寝ばかりしていました。夏祭りが近づいてきたある日、女房...


魂のいれかわり

昔、ある村の外れにすごい怪力だがバカで何もしない兄と、本が大好きで賢いが弱くてなにもできない弟がいた。こんな兄弟をみて、父親は神様がもう少しうまい具合に知恵と力を二人に...

月見草の嫁

昔ある所に、独り者の若い馬子(馬方)が住んでいました。馬子は、馬に食べさせる草を刈るために、毎朝いい声で歌いながら山道を行き来していました。ある秋の夜、若い女が馬子の家...

のんき者

昔、あるところに夫婦そろってのんき者で眠り好きな、お爺さんとお婆さんが住んでいた。ふたりは若いころは村でも評判の働き者だったが、年取ってからは一日中、所構わず眠ってばか...


金の鳥居

昔、ある所に腕の立つ若い大工がいました。この男は頭が禿げていたので、周りからいつもからかわれていました。ある日のこと、棟梁の末娘を嫁にもらいましたが、ハゲが恥ずかしくて...

兄弟とぼたもち

昔ある所に、兄弟の漁師が年老いた母親と3人で暮らしていた。ある二十三夜の朝、兄弟は漁に出掛け魚を捕っていたが、急に空が曇り海は荒れ、兄弟の舟は沖へと流されてしまった。兄...

親を買う話

昔、佐渡のある村に百姓の若夫婦が住んでいました。子供もまだなく、両親ともすでに他界していたので、さびしい思いをしていました。ある日、親を売るという商人がやってきました。...


三人のくせ

昔あるところに3人の若者がおった。一人はいつも鼻水を垂らして鼻をこすっている「鼻ったれ」、もう一人はいつも目やにが出ていて目をこすっている「目病み」、そして最後はいつも...

節分の福鬼

昔、ある村に貧しい百姓のおじいさんとおばあさんが住んでおりました。この年まで一生懸命働いても、福の神にもめぐり会えず、働いても働いても貧乏でした。今日は節分だというのに...

海に消えた鐘

昔、出雲崎に鐘作りの名人がいて、その鐘はどんな悪天候の日でも遠くまで鳴り響くと有名だった。ある日お殿様から三里四方に聞こえる鐘を作った者に褒美をとらせるというお触れが出...


ぬけない指

昔ある町に、あこぎな商売で儲けている瀬戸物屋の男がいました。ある時、店にやって来た爺さんが、商品のお神酒徳利(おみきどっくり)に指を突っ込んだまま、どうしても抜けなくな...

大歳のおどし

昔、ある村にお人好しな爺さんがいました。一人身の気楽さから、貧乏でもなく何不自由なく暮らしていました。この爺さんのお人好しなのをいい事に、村人たちは色々と物を借りに来ま...

村のネズミと町のネズミ

昔々、ある村里へと続く道を、ちゅう次郎という名の仲人好きの一匹のねずみが歩いていました。ちゅう次郎は、ある百姓屋に住むねずみの家をたずねるところだったのです。ねずみの家...


お杉とお柳

越後に住むおじいさんとおばあさんが二人で伊勢参りに出掛けた。お伊勢参りを無事に済ませ、明日は越後に帰るという宿での事だった。隣の部屋から楽しげな会話が聞こえてきた。おじ...

三角の夢

昔越後のある村にある夫婦が住んでいた。ある年の元旦、お互いに見た初夢を話す約束をして眠った。次の朝女房が目を覚まして男をを見ると、男は眠りながら笑っている。ずいぶん楽し...

お花と勘五郎

昔、あるところにお百姓の夫婦が住んでおりました。この夫婦にはお花という娘がいました。お花は『物忘れ』が多いのが玉に瑕で、鶏のえさやりなどを忘れてしまったりしていました。...


鯨の夫婦

昔、越後の海に鯨の夫婦が暮らしていた。女房クジラのお腹には子供を身籠っていて、旦那クジラも子供が産まれるのを楽しみにしていた。ところが、越後の海に恐ろしいシャチがやって...

田植え鬼

昔、佐渡の黒姫という所に、勘右衛門という長者がいました。ある年の節分の夜に、「福は内、鬼は外」と大声を張り上げて家のあちこちで豆をまいておりました。すると、いきなり台所...

垣ごしの花と鼻

昔、ある所に長者と貧乏人が、垣根を挟んで隣り合わせに住んでいました。長者はとても欲深で、いつも隣の貧乏人を見下していました。貧乏人の家には、大きな桜の木があって、毎年見...


雪太郎

昔、越後の東頸城(ひがしくびき)の菱ヶ岳(ひしがたけ)のふもとに、髭の長者という老夫婦が住んでいました。この老夫婦は大金持ちでしたが子供がいなかったため、いつも寂しく暮...

かねっこおり女房

昔、村里離れた山の中に、小屋掛けしている若者がいた。本当は百姓なのだが、それだけでは生活できず冬になると猟をしないといけないのだ。山は白一色になり、若者の小屋には沢山の...

かがしの神さん

ある年、稲の実りもよく秋は豊作と思われたが、雀たちがついばんでお米を食べてしまうのでした。スズメを追い払っても追い払ってもきりがない。そこで九兵衛(きゅうべえ)が本家に...


石楠花

佐渡の大倉村に、とても元気で可愛い娘が、木こりの両親と3人で暮らしていた。娘は、春から秋にかけて放牧している牛の世話係だったが、まだまだ遊びたい年頃だった。そんな中、黒い...

海の底の蛇の目傘

昔、佐渡の金泉村に八蔵(はちぞう)という魚釣りの大好きな男がいた。ある日、八蔵が沖合いに舟を浮かべて釣りをしていると、海の底に妙な物を見つけた。よくよく見てみれば、それ...

カメになった爺さん

昔ある山裾に一軒の家があり、そこに後生願い(死んでも極楽に行けるよう願う事)で有名な爺さんが住んでいた。ある日爺さんは、いつものように村でも上等な阿弥陀様の前で後生願い...


とっくりじいさん

昔、備前の国に小さな寺があった。この寺の和尚は怠け者で、毎日酒ばかり飲んでおった。ところでこの寺では最近、夜中に奇妙な音が台所の方から聞こえてくるのじゃった。ある夜、た...

東光寺のケヤキ

昔、越後の国、南鐙坂(みなみあぶさか)の村外れに、百姓のおっとうとミヨと言う名の一人娘が住んでいた。昔この場所には東光寺という寺が建っていたそうだが、今では廃れてしまい...

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