No.0986
おかまかぜ
おかま風

放送回:0622-A  放送日:1987年10月31日(昭和62年10月31日)
演出:小林三男  文芸:沖島勲  美術:青木稔  作画:柏木郷子
東京都 ) 7881hit
東京の小平周辺に、10月末日頃になると冷たい西風が吹く理由

東京は小平の村々では、火の神様の事を「おかま様」と呼んでいた。

おかま様は女性の神様で、火の管理を怠る者には厳しく当たるが、一方で35人も居る自分の子供達と遊ぶ時は優しい母親の顔を見せる子煩悩な神様でもあった。

さて、日本の神様は毎年10月になると、全国の人間の縁結びを決める集まりに参加する為に出雲大社に集まらなければならない。おかま様も毎年、子供達を連れてこの集まりに参加していたが、何しろやんちゃ盛りの子供が35人も居るので、行き帰りの道中は大変な難儀であった。常々、10月末日までに小平に戻る事が出来ず、数日遅れる事が多かった。

ある年の神様の集まりの帰りも子供達に振り回され、今年も帰りが遅れそうだとおかま様が溜息をついていると、そこに風の神様が通りかかった。事情を聞いた風の神様は「それならば、私が強い風を吹かせて皆さんを小平の村まで飛ばしてあげよう」と言い、手にした風の袋を開けて強い西風を吹かせてくれた。おかま様と子供達はその風に乗り、無事に10月末日までに村に帰る事が出来た。

以来、小平周辺では10月末日になると冷たい西風が吹くようになった。冬の到来を告げるこの風を、人々は今でも「おかま風」と呼ぶそうな。

(投稿者: 熊猫堂 投稿日時 2012-11-4 14:50 )


ナレーション常田富士男
出典東京都
場所について東京都小平市(地図は適当)
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地図:東京都小平市(地図は適当)
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※掲載情報は 2012/11/4 18:39 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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熊猫堂  投稿日時 2012/11/4 14:50 | 最終変更
火の神様は日本各地で多く女性の神様とされる事が多いようですが(それこそ北は北海道から南は九州沖縄まで)、この辺は矢張り昔の日本では火の管理をするのが大抵の場合主婦の仕事だった事と関係するのでしょうか、色々と興味深いものがあります。
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