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No.0736
かせかけみみず
かせかけミミズ

放送回:0463-A  放送日:1984年09月29日(昭和59年09月29日)
演出:こはなわためお  文芸:沖島勲  美術:西村邦子  作画:小堤一明
長崎県 ) 16501hit
着物が織りあがらず、裸でカメに入って出かけた嫁の悲惨な末路

ある田舎に、機織りの上手な二人の嫁さんが隣同士で住んでいました。見栄っ張りな嫁さんは「細い糸の美しいのが良い」とし、もう片方の嫁さんは「丈夫なのが良い」として、お互いに一歩も引かず毎日ケンカばかりしていました。

ある年、秋祭りに着ていく着物を作ろうと、二人の嫁さんは必死に機を織っていました。見栄っ張りの嫁さんは、村で一番目立つような美しい着物をと丁寧に丁寧に織っていました。もう片方の嫁さんは、姑さんの着物を先に仕上げて、自分の着物は大急ぎで太い糸を使って粗く織りあげました。結局、丁寧に織っていた見栄っ張りの嫁さんの方が、秋祭りの日までに仕上げることができず、仕方なく大きな瓶(かめ)の中に入り、亭主に背負わせて秋祭りに出かけました。

ところが、祭りの出店前で二人の嫁が出くわしてしまい大げんかを始めました。織りの粗い着物を着た嫁と、瓶に入ったぶざまな嫁は、お互いに「みっともない恥かき嫁だ」とののしり合いました。大勢の見物人が集まる中、とても耐えられなくなった亭主は、背負った瓶を放り投げて逃げ帰ってしまいました。

放り出された瓶は粉々に割れ、見栄っ張りの嫁さんは大勢の前に裸で投げ出されました。しかし、瓶の口のところだけは割れず嫁さんの首に綛(かせ)のように残っていました。裸の嫁さんは、あまりの恥ずかしさに身をよじり地面の中にいじり込み、これが首に白い輪のある「かせかけみみず」になったそうです。

(紅子 2011-10-17 21:25)


ナレーション常田富士男
出典ふるさとの民話(偕成社刊)より
出典詳細長崎県の民話(ふるさとの民話35),日本児童文学者協会,偕成社,1982年6月,原題「かせかけミミズ」,採録地「芦辺町」,再話「大町正」
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※掲載情報は 2011/10/17 21:25 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
5件表示 (全5件)
ゲスト  投稿日時 2015/6/19 10:09
壱岐市の民話・伝説 「長崎民間説話資料館 ~長崎の民話・伝説~」
かせかけミミズ(芦辺町)
機織りの上手な娘が二人いた。二人はどちらが上手いか競争し、今度の村の市に着ていく着物を編むこととなった。片方は雑なのも構わず早く仕上げたが、もう一人の娘は手間暇かけて丁寧に編んだため市の日までに仕上がらなかった。仕方なく娘は婿の背負った瓶に入って出かけていった。町で出会った二人は、ひどい出来の着物、瓶に入った無様な姿と互いを罵り合ってけんかを始めてしまい、耐えられなくなった婿は瓶を地面に放り出した。瓶は口のところだけ割れず、首かせのようになって娘についたままになった。裸の娘は恥ずかしくなって、地面に入ってミミズになった。これが首に白い輪のあるミミズの由来であるという。
http://www.2shin.net/lore/minwa/iki.html


↓壱岐市芦辺町はこんな所↓ 壱岐観光・芦辺町の観光スポット
壱岐の歴史的な遺跡などはこの町が中心です。
男岳神社の猿の石仏群、鬼の岩屋古墳、国分寺、安国寺、住吉神社など日本書紀あたりに登場する神社から中世歴史の教科書に登場する寺、そして、元寇の襲来に関する遺跡少弐公園の錨石、のろし台、すぐ近くの壱岐神社など、歴史・考古学ファンには貴重な資料を提供しています。
モン・サン・ミッシェル、フランスまで行かなくても壱岐にあるんです、壱岐のモン・サン・ミッシェル小島神社が!
一支國博物館、原の辻遺跡は芦辺街と南隣の石田町の境界あたりです 。
http://iki.halimao.com/matibetu/asibe.html
beniko  投稿日時 2012/6/26 15:14
カメに入っていた嫁が全裸だったから、という事でのクレームだったそうですね。ちゃんと秘所は隠れていたのですが、子供向けアニメだったせいでしょう。やっぱり気になる人はいつの時代でもいるって事ですね。
芝助  投稿日時 2012/6/25 23:47
これが放送した時に不適切なことがあったらしく。
次の話の神さまの年定めの最後にお詫びのテロップがでてました。
詳しいことは分かりませんが
beniko  投稿日時 2011/12/1 0:13
綛(かせ)ですね。てっきり、枷(かせ、拘束する道具)だと思っていました。教えてもらってありがとうございました、さっそく訂正しました。
らりるれろ  投稿日時 2011/12/1 0:06
このお話の「かせ」は、手や足にはめて自由を束縛する「枷」ではなく、糸を束ねたものを表す「綛(あるいは?)」のことです。布を織り上げることができなかった女は、糸を束ねた「かせ」を首に巻いていたのです。
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