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No.0732
あまごいのあかいけ
雨乞いの阿か池
高ヒット
放送回:0460-A  放送日:1984年09月08日(昭和59年09月08日)
演出:やすみ哲夫  文芸:沖島勲  美術:あかばんてん  作画:金海由美子
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あらすじ

昔、京都の丹波に与助という一人暮らしの若者が住む村がありました。与助は両親を相次いで事故で亡くしてから、人と話す事もなくなり仕事もあまりしなくなりました。

その年は雨が少なく、田畑の作物のほとんどが枯れてしまい、村人たちは困り果てていました。そんな時、与助の家が火事で全焼し、与助は何もかも失ってしまいました。村人たちは、みんなで与助の面倒をみる事に決め、寝起きは長老の家で、食べ物は皆で少しずつ持ち寄って親切に世話してあげました。

とうとう川の水もすっかり干上がってしまい、こうなったら雲岩寺(うんがんじ)の阿か池の水をひくしかないのですが、竜神が住んでいるのでたたりを恐れて誰も池に近づけませんでした。その様子を知った与助は、阿か池へ行って「自分の命と引き換えに村に水を引かせてください」と一心に拝みました。すると、多聞天さまが現れて「阿か池の水はやれぬが、命と引き換えに雨を降らす方法を教えてやろう」とお告げになりました。

与助は長い竹竿を用意して、多聞天さまから言われた通り、阿か池の水をかき混ぜました。すると阿か池から竜が現れ、空に向かってかけのぼり風を起こし雨雲を呼び、またたくまに大雨を降らせました。竜は「命は助けてやるから一生懸命働きなさい」と言って、阿か池へ戻っていきました。

それからの与助は人が変わったように村人たちの先頭になって働くようになりました。この事があってから、阿か池に雨乞いすると雨が降る、と今でも言い伝えられています。

(紅子 2012-1-26 0:21)


参考URL(1)
http://www.geocities.jp/rsxht886/ungan.html
ナレーション市原悦子
出典京都府
場所について雲岩寺跡(雲岩公園)
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地図:雲岩寺跡(雲岩公園)
追加情報
講談社の300より書籍によると「京都府のお話」
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※掲載情報は 2012/1/26 0:21 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
5件表示 (全5件)
華煌  投稿日時 2019/12/16 14:01
与助の深い悲しみが強く伝わってきました。
村の人々の温かい心尽くしにも感動しました。
両親は亡くしたものの、村の人々のお陰で、与助は救われたのでしょう。
その恩に報いるため、自分の命と引き換えに村を救おうとしたのでしょう。
双方の思いやりが村も与助も両方とも救ったのでしょう。
すばらしいお話でした。
心が温かくなりました。
ゲスト  投稿日時 2015/10/26 21:49
すげーいい話。動画もあわせてみて感動しました。
beniko  投稿日時 2012/11/14 20:47 | 最終変更
おー、教えてもらってありがとうございました。私が寺の名前を聞き間違いしていたんですね。さっそく訂正しましたので、ご確認ください。
※今は雲岩公園となっていて、赤池と言われているそうですね。肝心の赤池の写真は見つかりませんでした。
http://www.tangokankou.jp/machiaruki/nature/07.html
丹後のもっちゃん  投稿日時 2012/11/14 19:30
この物語は、京都府与謝郡与謝野町岩屋にある雲岩寺に古くから伝わる物語です。町の教育委員会にもこの物語と同じ資料も在ります。丹後も昔は丹波の国と呼ばれていた時代があったようです。 この物語に出てくる雲岩寺は鎌倉時代には修行僧の修行の場として記録の残る古いお寺です。春には、山一面つつじが大変きれいです。(4月の中頃)
この物語があると知り地域の子供たちに見せてやりたいと思っていますが、まだ、DVDにアップされていないようで残念です。
beniko  投稿日時 2012/1/26 0:28 | 最終変更
この阿か池は、雲厳寺(うんげんじ)にあると話中で語られますが、お寺の場所がわかりませんでした。寺の漢字は書籍にて確認しましたので、正しいと思いますが、ちょっと確証がありません。池の場所や現在の状況など、ご存知の方がいましたらたら教えて下さい。
※訂正:雲厳寺ではなく「雲岩寺」でした、私が確認しようと見た本も、出典元とは違う本を見たのでしょうね。地図も訂正済み。(2012-11-14)
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