No.0071
あずきとぎ
あずきとぎ
高ヒット
放送回:0043-A  放送日:1976年07月31日(昭和51年07月31日)
演出:小華和ためお  文芸:境のぶひろ  美術:半藤克美(スタジオユニ)  作画:土田プロ
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あらすじ

昔、ある村のお寺の本堂には、あずきとぎのお化けがいるとの噂だった。そしてその村には、ちと頭が足りない兵六(ひょうろく)という若い男がいた。

お化けや幽霊を全く怖がらない兵六は、村の若者と一緒にお寺へ肝試しに行く事になった。他の若者は途中で怖がって逃げ出したが、兵六だけは寺の本堂まであがり込んでいった。本堂には、とても恐ろしいあずきとぎ幽霊の声がする。「ショキショキショキ、小豆とぎましょうか?それとも人間を取って食いましょうか?」

全く怖がらない兵六に、お手上げ状態のあずきとぎ幽霊は、牛ほどもある大きなぼた餅を投げつけた。それを見た兵六は大喜びで、巨大なぼた餅をたいらげた。それからの兵六は、夜になると寺の本堂に行って美味しいぼた餅をたらふく食べるようになった。しかし、毎晩少しずつぼた餅のサイズも小さくなっていった。

ある日、ぼた餅の話を村の人に話したところ、本当の話かどうか村の若い連中も一緒に本堂に行く事になった。しかし、その日に限って小さなぼた餅すら落ちてこなかった。怒ってどなる兵六の前に、巨大なナスの漬物が落ちてきた。「毎度毎度、ぼた餅は無いわい。たまにはナスの漬物でも食え。これが本当のモテナスじゃ」

紅子(2011-8-21 2:33)


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第3集(DVD第11巻)
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第17巻-第082話(発刊日:1977年7月20日)/講談社テレビ名作えほん第035巻(発刊日:1981年1月)/二見書房[怪談シリーズ]第3巻_妖怪がでるぞ~(発刊日:1994年7月25日)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「中部地方の昔ばなし」
講談社の300より書籍には地名の明記はない
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※掲載情報は 2011/8/21 2:33 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
8件表示 (全8件)
ゲスト  投稿日時 2021/12/14 8:01
いいえ、墓場より傘小僧/幽霊/骸骨のほうがずっと怖いわ。
小豆をショキショキと音がする。
taneugene934  投稿日時 2021/10/24 9:00
ハハハ!彼は貪欲と愚かさのために縛られているようだ。
ゲスト  投稿日時 2020/8/4 21:29
からかさお化けや幽霊やガイコツが可愛い!
抹茶マン  投稿日時 2020/5/9 19:15
作画の土田プロはかつて「キャプテン翼」とかのアニメを製作していた
匿名希望  投稿日時 2014/7/1 11:15
ぼた餅と漬け物って、なんか食い合わせ悪そう・・・。
リクート  投稿日時 2014/3/26 10:48
頭の足りないと言うのは馬鹿という意味ですよ。                       だから兵六はあんなアホみたいな顔をしていたという訳だったのですね。
ゲスト  投稿日時 2013/2/17 20:45
とうせんぼうという話があることをよそで見て、ネットで探して、ここのサイトでとうせんぼうの話を読みました。
1970年代は、子供向けのお話でもものすごく悲劇的なものが多いのですが、日本昔話であれほど悲しく救われないお話が放送されていたことに驚きました。その頃の絵本も、とうせんぼうみたいな、救いのないひたすら悲劇的なストーリー展開が多かったですよね。
1970年代にはほかにどんな話が放映されていたんだろうと、厭世的な内容を予想させるタイトルをクリックしてこの話を読んで大笑い。
「これがほんとうのモテナスじゃ」って、そういえば、こういうダジャレも1970年代的だったかも。
ゲスト  投稿日時 2011/8/29 23:01
釣瓶のいましめ、と似た流れですね。ぼた餅とナスの漬物って、昔はセットだったのでしょうか。
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