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No.0693
あぶないあぶない
あぶないあぶない
高ヒット
放送回:0435-A  放送日:1984年03月17日(昭和59年03月17日)
演出:杉井ギサブロー  文芸:杉井ギサブロー  美術:阿部幸次  作画:上口照人
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あらすじ

昔、福島の郡山(こおりやま)は、水が乏しい荒れた土地だった。そんな村で、変な噂が広がった。夜中になると、鬼ババが「あぶない、あぶない」と叫びながら、街道を疾走するというのだ。

そこで、村の太助と和助という若い兄弟が、鬼ババを捕まえようと、夜中の街道で待ち伏せしていた。夜も更けたころ、兄弟の目の前をものすごい速さで駆け抜けていく鬼ババを見つけた。足に自信がある兄の太助は、鬼ババを追いかけて山の頂上の崖まで追いかけて行った。

崖の上には鬼ババの姿は無く、崖の下を覗きこんで見ると、今にも落ちそうな壺を発見した。兄はその壺の中から小判を見つけ、弟には内緒で一人占めにしようと、こっそりと崖を下りて帰って行った。

その頃、やっと弟の和助も崖の上に到着した。弟も崖の下を覗きこんだ際に、何か光るものを発見した。さっそく崖を下りて調べてみると、崖のくぼみから勢いよく水が噴き出した。この噴き出した水のおかげで、この村でも田んぼが作るれるようになった。弟も一生懸命働いて、田んぼを作り、結婚もして、子宝にも恵まれて、幸せに暮らした。

兄はと言うと、壺の小判で贅沢三昧の暮らしをして、すっかり財産を使い切り、体まで壊してしまった。ちなみに、あの消えた鬼ババについては、今でもわからない。

(紅子 2011-8-23 1:30)


ナレーション常田富士男
出典菅生浩(偕成社刊)より
出典詳細福島県の民話(ふるさとの民話10),日本児童文学者協会,偕成社,1978年12月,原題「あぶないあぶない」,採録地「郡山市」,再話「菅生浩」
場所について郡山市清水台(地図は適当)
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地図:郡山市清水台(地図は適当)
追加情報
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※掲載情報は 2011/8/23 1:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
6件表示 (全6件)
ゲスト  投稿日時 2015/12/8 14:26
 その4人の発言内容が全部バラバラだったのに吹いてしまいましたよねwww
3兄弟  投稿日時 2015/3/24 10:55
毎週日本むかし話を楽しみにしていましたが、
このお話が私たち3兄弟にとって1番でした。
鬼ばばが顔を見せるシーンの
「いちちちちちちち、べー!」
で、何度笑い転げたことか。

内容としても、教訓もあり、
今でも思い出深いお話です。
ねこねこ  投稿日時 2014/3/17 9:42
小さい頃アニメは見ていましたが、この話しは見た記憶がなく、初めて知りました。郡山の清水台には小さな石の池がありますが関係があるのでしょうか?
マルコ  投稿日時 2014/2/18 10:56
あぶないあぶないのお話の舞台は出典となっている菅生浩(偕成社刊)の本によると福島県郡山の清水台だそうです。

紅子さん!!マッピングお願いしてもいいでしょうか?
クラフト  投稿日時 2012/12/24 21:52
水もお金も生きていくうえで必要ですが、
このふたつをどう上手く使っていくかは
その人の気持ち次第です。

思わぬ大金を手にして有頂天になった兄は、
何の計画もなしにどんどんお金を使い果たし、
あとに待っていたのは落ちぶれた生活でした。

それに対し、水を掘り当てた弟は
水を自分だけでなく世のため人のために使う方法を選びました。
水が出てきたからこそ村では稲作が出来たし、
村人の命を守ることが出来ました。
弟の頑張って働く姿をどこかで見ている人がいたから、
良いお嫁さんにも出会え、子宝に恵まれたのでしょう。



マニアック  投稿日時 2011/10/22 20:58
冒頭部分で、鬼婆を見た村人たち一人一人が、まるでワイドショーの証言VTRのように、語るシーンが実におもしろかった。
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