No.0668
あかずのはこ
開かずの箱

放送回:0420-A  放送日:1983年11月26日(昭和58年11月26日)
演出:若林常夫  文芸:沖島勲  美術:小関俊之  作画:若林常夫
岡山県 ) 18369hit
あらすじ

昔、備中の吉川という村で、立派な八幡さまを建てようと、その頃有名だった「飛騨の匠」に建設を依頼しました。

やがて飛騨の匠が弟子を一人だけ連れて、吉川の村にやってきました。村人たちは「弟子一人でお宮が建つのだろうか?」と心配しましたが、そんな心配をよそに飛騨の匠は小さな木の切れ端を作業小屋に運び入れました。

匠は木の切れ端にのみを打ち込み、何やら作っているようでした。しかし翌日になると、小屋からは何やらにぎやかにのこぎりの音やのみの音とかの作業音が聞こえてきました。

村人たちが小屋の中を覗いてみると、見たこともない小僧さんがものすごい速さで仕事をしていました。この不思議な小僧さんは、目や口がちっとも動かないものだから、村人たちは恐れおののき小屋に近づきませんでした。

こうしてびっくりするほどの速さで仕事が進み、とうとう7日目には立派なお宮が出来上がりました。その時にはもう匠の姿はなく、木彫りの人形が入った白木の箱が残されていました。

木彫りの人形は、小屋の中で仕事をしていた不思議な小僧さんでした。飛騨の匠は、人形を作ってそれに仕事をさせていたのです。村人たちは、箱に厳重に釘を打ち付けて、お宮の奥に丁寧に納めました。

それ以来、誰もこの箱の中を見たものはなく、誰いうとなく「開かずの箱」というようになりました。

(紅子 2014-1-19)


参考URL(1)
http://www.kibi.ne.jp/~taka-cha/hachimangu.htm
ナレーション市原悦子
出典岡山の伝説(角川書店刊)より
出典詳細岡山の伝説(日本の伝説29),水藤春夫,角川書店,1978年4年10日,原題「開かずの箱」
場所について吉川八幡宮(開かずの箱を安置)
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地図:吉川八幡宮(開かずの箱を安置)
追加情報
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※掲載情報は 2014/1/19 0:04 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
6件表示 (全6件)
むかしむかし  投稿日時 2019/1/15 7:01
ほんとにあったのでしょうか?
アサト  投稿日時 2018/5/6 14:19
どうやら、飛騨の匠の鼻の怪我はミツバチに刺された時にできたらしいですよ。
beniko  投稿日時 2014/1/19 0:07
アニメがなく内容がわからなかった時期に投稿いただいた「予想あらすじ」でしたので、恐れ入りますがアニメに準じた内容を書き直しました。
のんの  投稿日時 2012/8/13 1:28
どんどん増えていますね!見た事の無いお話で嬉しいです!
サムネイルの鼻のけがはどうしたんでしょうか???
何だか気になりますわ(^^:)
動画が見たい!!80~83年のお話は名作の宝庫ですね。
観たいお話が沢山あります。
もみじ  投稿日時 2012/8/12 21:21 | 最終変更
動画が探せなかったので、元のお話の方を探しました。
webでこの方の本が読めたので、本からあらすじを抜粋しました。
たぶん、このお話だと思います。

あと、他にはこの「開かずの箱」を開けようとすると、目が見えなくなるらしいです(・ω・;)怖い
araya  投稿日時 2011/12/8 19:25
『岡山の伝説』(角川書店)より、備中の国、上房の吉川という村の八幡様とありますので、開かずの箱を安置している吉川八幡宮でポインティングしています。

http://g.co/maps/pc6xd

紹介サイト http://www.kibi.ne.jp/~taka-cha/hachimangu.htm
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