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No.0559
やってきたふたつのしま
やってきた二つの島

放送回:0350-A  放送日:1982年07月17日(昭和57年07月17日)
演出:やすみ哲夫  文芸:境のぶひろ  美術:あかばんてん  作画:岩崎治彦
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賑やかが良いか、静かな暮らしが良いか、人によりけりって事

昔、人が大勢暮らしている「長浜」というにぎやかな村がありました。この村の庄屋さんは、ちょっと変わり者の人間ぎらいで、長浜の屋敷を離れ山向こうの静かな浜辺に一人で暮らしていました。

ある日、この静かな浜辺に長浜の吾作がやってきて、「明日の婚礼へは必ず出席してくれるように」と、念を押して帰っていきました。翌日、しぶしぶ出席した庄屋さんは婚礼の途中で抜け出して、静かな浜辺の家に戻って行きました。

次の朝、庄屋さんが静かな浜辺に釣りに出掛けると、なんと一晩のうちに二つの島が出現していました。驚いた庄屋さんは「島がやって来たと聞けば大勢の人たちが押し寄せて、この浜辺は人間だらけになってしまう」と考えました。そこで家から大きな扇を持ってきて、「よその海へ行ってくれぇ、そーれそーれ」と言いながら島に向かってあおぎはじめました。

すると、やってきた二つの島は静かに沖へと動き出し、長浜の海辺へと移動していきました。長浜の村人たちは大喜びし、いつまでも大勢の見物人を集めて村はますます繁盛しました。にぎやかに暮らすのが良いか、貧しくとも静かに暮らすのが良いか、人によりけりって事ですね。

(紅子 2012-1-18 23:00)


ナレーション市原悦子
出典島根県
DVD情報DVD-BOX第10集(DVD第47巻)
場所について島根県浜田市の大島天満宮
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地図:島根県浜田市の大島天満宮
追加情報
本の情報講談社テレビ名作えほん第050巻(発刊日:1981年6月)
講談社の300より書籍によると「島根県のお話」
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※掲載情報は 2012/1/18 23:00 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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匿名希望。  投稿日時 2020/4/26 14:36
この庄屋さん、超コミュ障だね!(笑)
あやくじらのにわ  投稿日時 2017/8/10 2:33
人生観にじむ、いいお話しでした。
mitsuzakura  投稿日時 2011/12/10 19:46
私、このお話は浜田湾にある別の島のお話だと思い込んでいたのですが、大島と小島という現在では陸続きの島にまつわるお話でした。

出典は「島根県浜田市」とクレジットされているのではないかと思います(DVDがリリースされないと確認できませんが)。

http://homepage3.nifty.com/cheshire/broadstreet/contents_legend/lg_12_futatsu-no-shima.html
手前味噌ですが、私のサイトに写真を載せています。
夏場で逆光が強く色褪せていますが、小島ー入江ー大島と並んでいます。
beniko  投稿日時 2011/11/3 2:18 | 最終変更
mitsuzakuraさんの投稿をきっかけに、書籍からあらすじを書いてみました。(あくまでまんが日本昔ばなしでのあらすじとなります)
それと、地図の座標情報もご明記されてますが、紅子が現在指定している位置(大島)が間違っている、という意味でしょうか!?
※mitsuzakuraさんが指定している座標も大島を指定しているようですが、、、、何か違いますかね!?

でも、せっかく島だったところが埋め立てられて陸続きになっている、というのはちょっと残念です。情報提供ありがとうございました。

訂正:すいません、他の人が作業完了していたそうです。状況がわかっていなくて申し訳ありません。(紅子)
mitsuzakura  投稿日時 2011/11/2 0:58
これは島根県浜田市のお話だったと記憶しています。

やってきた二つの島
http://fish.miracle.ne.jp/maygreen/minwa.files/minwa9_a.htm
(※転載禁止なのでリンクだけにします)

二つの島がやって来た。庄屋さんが長浜の海の方が綺麗だぞと島を導くお話です。

JR山陰本線・西浜田駅の北側に浜田商港があります。
浜田海上保安部の北東の突端に大島天満宮があります。そこが大島、入り江のを挟んで西側が小島です。現在は埋め立てられ地続きとなっています。

緯度: 34.877658 経度: 132.045128

DVDがリリースされるまで保留でしょうか。
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