とある村に惣八という若者がいました。一人者の惣八は信心深く毎日観音さまをおがんでた。
ある日仕事中綱をしぼるように握ったら、簡単にちぎれ、今まで一人では動かせなかった石臼もぐるぐる回せたり、村人もびっくりするばかり。
これは観音様から力をいただいたとのことで、噂となり、惣八は八方島伊惣エ門と呼ばれることとなる。この話はたちまち殿様の耳に入り、家老はこの観音様を奪おうと画策。
家老は伊惣エ門に殿様御前での相撲大会に参加を促す。殿様の紋をとさしあげるのを城門がもらえると勘違いした伊惣エ門は参加を承諾。家老は選りすぐりの力士をそろえたが、伊惣エ門は簡単にねじふせる。
そこで巨大な大男、きたがだけとさまに対戦。あまりにも巨大なきたがだけに苦戦する伊惣エ門。苦境にたたされた伊惣エ門は南無観世音菩薩ととなえたら、伊惣エ門はきたがだけを持ち上げ、山向こうまで投げ飛ばしてしまった。
殿様は感服し、伊惣エ門は城門をひっこぬき、自宅まで持ち帰ったとさ。
(投稿者: ほちみん 投稿日時 2013-3-6 7:33)
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | クレジット不明 |
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