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No.0502
だいじゃのすむぬま
大蛇の棲む沼
高ヒット
放送回:0315-B  放送日:1981年11月14日(昭和56年11月14日)
演出:前田康成  文芸:沖島勲  美術:門屋達郎  作画:前田康成
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あらすじ

昔、岩手の北上川の上流に光勝寺(こうしょうじ)というお寺があって、立派な和尚が住んでいました。中でも、母親と二人暮らしの幼い「おさと」は、とても和尚になついていました。

ある年の春、おさとと母親が裏山へワラビ採りに入った時の事。おさとは山の中で母親とはぐれてしまい、ひとり沼のほとりでしくしく泣いていました。すると、一人の若い男が声をかけてきて、「母親のところへ連れて行ってあげる」と、おさとの手を引いてくれました。

二人は仲よく野原を歩き、やがて母親の近くまでやって来ました。おもわず走り出そうとしたおさとに、若い男は「もう少しだけ、一緒にいてくれないか」と、悲しげな顔で引き止めました。

若い男が「なんて可愛いんだろう」と呟いた瞬間、おさとの悲鳴が響きました。おさとの悲鳴を聞いて駆け付けた母親の目の前には、大きな蛇が林の間を去っていく姿がありました。若い男は沼に住む大蛇の化身で、あまりの可愛さにおさとを飲み込んでしまったのです。

この話を聞いた和尚は、大いに悲しみ大いに怒りました。和尚は大蛇退治のため護摩壇 (ごまだん)を作り、断食して七日間の祈祷に入りました。和尚の激しい祈祷に大蛇は苦しみ、6日目の夜に再び若い男の姿になって、和尚のところへ命乞いに訪れました。

しかし和尚は「すぐに沼から立ち去れ」と大蛇を追い払い、護摩壇に向かって祈祷をつづけました。大蛇は苦しみながら、沼から抜け出て北上川へと逃げていきました。すっかり弱っていた大蛇はどんどん下流に流され、黒岩の里まで流されてきました。

大蛇は、やっぱり長年住み慣れた沼に帰りたいと思い、ヌッと首をもたげて振り返ったとたん、大蛇の体は固まりそのまま石になってしまいました。今でも北上川に、この石は残っているそうです。

(紅子 2012-9-26 0:53)


参考URL(1)
http://www.hunterslog.net/dragonology/ryujatan/hokkaidou_touhoku/kuroiwa/01.html
ナレーション市原悦子
出典岩手県
場所について光勝寺
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地図:光勝寺
追加情報
本の情報二見書房[怪談シリーズ]第3巻_妖怪がでるぞ~(発刊日:1994年7月25日)
講談社の300より書籍によると「岩手県のお話」
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※掲載情報は 2012/9/26 0:53 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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真美  投稿日時 2015/11/20 12:44
>>いかのおすし!

調べてみたら子供を守るための言葉が省略されたものみたいですね。

【イカ】 いかない
知らない人にはついていかない
危ないところにいかない
【の】 のらない
知らない人の誘いにのらない
知らない人の車にのらない
【お】 おおごえでさけぶ
危なかったらおおきな声で叫ぶ
こわかったらおおきな声で叫ぶ
【す】 すぐ逃げる
人のいるところにすぐ逃げる
近くの家へすぐ逃げる
【し】 しらせる
周りの大人にしらせる

私も同意です。変態ロリコン(またはショタコン)大蛇なんて滅んでしまえ!!
ゲスト  投稿日時 2015/10/31 16:52
いやいや、今の犯罪を重ね合わせると恐ろしいよ!可愛いからって手を出したら犯罪!

いかのおすし!
いかのおすし!!

子どもによく言い聞かせなくちゃ!!
オロチ  投稿日時 2015/9/9 11:55
大蛇が可哀想に思える。凄い悲しい。大蛇の身に成ってみれば悲しすぎる
ミリンカ  投稿日時 2015/5/23 5:32
大蛇に娘を丸呑みされた母親はもっと悲しかったでしょうね。特に何の罪も犯したわけじゃないのにわが子を失った彼女の悲しみはどれほどのものだったでしょう。大蛇に同情する人がいますが、私はこの大蛇を絶対に許しません。
ゲスト  投稿日時 2015/4/16 21:00
大蛇の身になって見てみると悲しい。悲しすぎる。
天罰とはいえあまりにも悲しい。
ゲスト  投稿日時 2014/10/13 21:52
光勝寺に伝わるお話では、村娘ではなく住職の寵愛していたお稚児さんだそうで…まあそうでしょうな(笑)だからこそ「繁栄なんぞいらんからあの子を返せ!」となったんでしょうし
稚児にしろ村娘にしろ、今の時代ならある一定の層の人が喜びそうなお話ではある
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