No.0369
てんぐのはな
天狗の花

放送回:0231-A  放送日:1980年04月05日(昭和55年04月05日)
演出:馬郡美保子  文芸:漉田實  美術:馬郡美保子  作画:馬郡美保子
大阪府 ) 9651hit
あらすじ

昔、浪速(大阪)の町に、安やん(やすやん)という若い商人がいました。

安やんは「なんでも屋」さんで、どんな商品でも取り扱いました。安やんは、若いうちに商売のコツをしっかり学んで、いつか浪速の大商人になるのが夢でした。

ある春の日、千里山(ちさとやま)の山菜を採って、町で売る事にしました。山菜を採りながらふと地面を見ると、赤い天狗の鼻が落ちていました。天狗の鼻は大きく立派で、安やんが自分の顔に付けてみると、何とも不思議ないい匂いを感じとりました。

安やんがいい匂いに誘われて千里山の奥に入っていくと、きれいな花々が一面に咲き誇った原っぱに出ました。安やんは、良い匂いの花を一本だけ摘み取って、山菜と一緒に風呂敷に包んで町へ売りに出かけました。

ところで、この町には「火ともし長者」という大金持ちの油商人がいました。この長者の一人娘が長い間病気で寝込んでいて、言葉も言えない程に弱っていました。ところが、安やんが持っていた花の香りを嗅ぐと、娘は「良い匂いだわぁ」と言いました。

喜んだ火ともし長者は、いそいで安やんを家に招き入れて、花を売ってくれと言いました。安やんは「この花は売り物じゃないので、娘さんに差し上げます」と言って、花を差し出しました。安やんのお花のおかげで、長者の娘はすっかり元気になりました。

その晩、安やんは長者の家でご馳走になり、夜更けになって家路につきました。すると、いつの間にか顔に付けていた天狗の鼻が無くなっていました。安やんは「きっと用が済んだので、天狗さんが自分の鼻を取り返しにきたんだなあ」と思いました。

(紅子 2013-11-9 1:08)


ナレーション市原悦子
出典二反長半(平凡社刊)より
出典詳細空を飛んだ楼門(名作文庫05),二反長半,平凡社,1978年04月20日,原題「天狗の花」
場所について千里山(地図は適当)
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地図:千里山(地図は適当)
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※掲載情報は 2013/11/9 1:08 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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ゲスト  投稿日時 2017/5/9 9:31
思いやりのあるハッピーエンドな話ですね。
ゲスト  投稿日時 2015/11/16 21:35
安やんは、これで大儲けしたわけでなし、嫁取りしたわけでなし、
純粋に人助けをしただけ、というところが何ともいいですね。
ゲスト  投稿日時 2011/10/26 3:42
これは内容的には「天狗の鼻」の方が良いと思うのだが。
マニアック  投稿日時 2011/10/21 21:07
いつもは、怪しげな話や悲劇の多い、絵だがこの作品は、幻想的な今で言う癒し系な作品である。
araya  投稿日時 2011/10/18 22:05
大商人になることを夢見ていたヤスやんはふとしたことから天狗の鼻を拾った。自分の鼻につけると全身がみなぎってきた。二反長半(平凡社刊)より。演出・作画・美術:馬郡美保子、文芸:漉田實、声の出演:市原悦子、常田富士男。1980年4月5日Aパート(Bパートは「孫平じさの石コ」)。
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