No.0348
たろさくのゆめ
太郎作の夢

放送回:正月特番  放送日:1980年01月03日(昭和55年01月03日)
演出:大竹伸一  文芸:沖島勲  美術:高松良己  作画:大竹伸一
要調査 / 香川県 ) 6635hit
あらすじ

讃岐の民話(未来社,1958年01月31日)に、同タイトル名のお話があり「このお話かもしれない」ということであらすじを書いてみます。

むかしむかし。あるところに貧乏な太郎作という百姓がいました。ある日、いつものように畑で働いている時のこと。ちょうど年の瀬で、麦の中耕をしていると、一人の汚い身なりの坊さんが通りかかりました。その坊さんの汚い身なりときたら、乞食のようでしてた。

ところが、その坊さんが、「私は長福寺へ行きたいけに、道を教えてくれまいか」と言いました。太郎作は気立てのよい百姓でしたから、その坊さんをわざわざ連れて、長福寺まで行きました。坊さんは喜んで、お礼のしるしにと言って一文銭をくれました。太郎作は家に帰って、その一文銭を妻に渡しました。

太郎作の妻はたいそうありがたがって、「明日はもう正月というのに、内ではもう餅一つ買えなくて、困ってたところじゃ。この一文銭で餅でも買うてくるわいな」と言って、町へ餅を買いに出かけていきました。餅を二つ買って帰る途中、一人の哀れなお婆さんに会いました。ボロボロの着物を着て、道の端でジィッとうずくまっていました。

「婆さん婆さん、どうしたのな」と聞きました。お婆さんは昨日から何も食べるものがないけに、ひもじくて困っているといったので、懐から餅を一つ取り出して、お婆さんに上げました。そして、家に帰ると、妻はこのことを太郎作に話しました。

太郎作は、「それはええことをしたの。明日の朝の餅は二人で仲よう、三日月形に切って食べたらよかろう」と言って、その夜は二人とも寝てしまいました。その晩遅くなってからか、昼間、道を教えてあげた坊さんが、布袋さんの姿になって、大黒さんや戎さんをお供に連れてきました。七福神は枕元で車座になって、この夫婦は来年は良い運が舞い込んでくるぞと、大きな槌を振り上げて言っています。

この時、ハッと太郎作は気が付きました。それは夢だったのです。目を覚まして、妻を起こし、夢の話をすると、妻も同じような夢を見ていました。元旦になって、二人は餅を三日月形に切って、お祝いをしました。その後は夢の通りで、その年から運が急によくなり、太郎作の家は村一番の分限者となりました。

(投稿者: araya 投稿日時 2011年12月22日 22:36)


ナレーション未見のため不明
出典クレジット不明
出典詳細讃岐の民話(武田明,未来社,1958年01月31日)採録地は綾歌郡、舞台は不明。
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※掲載情報は 2011/12/23 13:39 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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