トップページ >  お話データベース >  中部地方 >  静岡県 >  大挽きの善六
No.0307
おおびきのぜんろく
大挽きの善六

放送回:0192-A  放送日:1979年06月30日(昭和54年06月30日)
演出:藤原万秀  文芸:沖島勲  美術:横瀬直士  作画:藤原万秀
静岡県 ) 12433hit
あらすじ

昔、天城の山に木挽きの善六という男がおった。善六は体は大きいが、不器用で怠け者であった。善六が木挽きとして活躍するのは、いつも夢の中だけであった。

ある日、善六は雲見の浅間神社に「どんな石でも切れる、木挽きにしてほしい」と願をかけてお宮にこもった。21日目の満願の日に、善六は神社の境内の大石をのこぎりで切ることができた。

こうして意気揚々と仲間のところに戻った善六であったが、石は切れるのに木はまったく切れないのであった。親方に「お前の仕事は木挽きだ。木挽きは木が切れないと仕事にならない」と言われ、善六は自分が誤った願掛けをしてしまったことに気が付き、後悔した。

その日から善六は、生まれて初めてまじめにのこぎりを手にするようになった。しかし丸太にのこぎりの刃が入らず、なかなか切れるようにならないのであった。 善六の手は血だらけになってしまった。ある夏の日のこと、善六の汗が落ちた箇所からのこぎりの刃が入り、善六はとうとう丸太を切ることができた。

それから善六は木挽きとしてどんどん腕を上げて行った。しまいには江戸の深川にまで、「大挽きの善六」として、その名前を知られるような木挽きとなったということである。

(投稿者: カケス  投稿日時 2013-10-27 13:46)


参考URL(1)
http://minwa.matsurino.com/zenroku.htm
ナレーション市原悦子
出典岸なみ(未来社刊)より
出典詳細伊豆の民話(日本の民話04),岸なみ,未来社,1957年11月25日,原題「大挽きの善六」,採録地「湯ガ島」
場所について賀茂郡松崎町雲見386-1 雲見浅間神社
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
地図:賀茂郡松崎町雲見386-1 雲見浅間神社
追加情報
このお話の評価8.6250 8.63 (投票数 8) ⇒投票する
※掲載情報は 2013/10/27 14:05 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 38  件):   <前  1 ..  9  10  11  12  13  14  15  .. 38  次>  
コメント一覧
2件表示 (全2件)
Perenna  投稿日時 2021/8/19 1:51
アニメではハッピーエンドで終わっていますが、この話には後日談があります。
「日本の伝説30・静岡の伝説」(角川書店)には、次のように書かれています。
「天城の故里に帰ったのは四十をすぎてからだという。あるとき、山で仕事をしていると、わきで同じように巨木を挽いている木挽がいた。その若者は、善六の盛りのころのように、段違いの技のもち主だった。善六が30センチ挽けば45センチ挽いた。善六が180センチ挽けば、若者は汗も出さずに270センチ挽きわった。負けてたまるかと、善六は力のかぎり挽きつづけたが、ついに若者におよばなかった。これは浅間さんが、みきりどきを教えているのにちがいないと悟って、その日を最後に山を降り、余生を浅間さんに奉仕して終わったと伝えている。」
善六が参籠した雲見浅間神社の祭神は、石長姫という女神です。
石長姫は下田富士の祭神でもあり、妹の富士山の神様でもある木花咲耶姫よりも容貌が醜いことで悩んでいて、伊豆に引き籠ってしまったという、かなりナイーヴで内気な女神さまらしいです。
善六は江戸に出て、美しい波模様を描くような木を挽いていたそうですが、それがかえって女神さまの気に障ってしまったのでしょうか?
それとも、女神さまは素朴な善六のことを内心憎からず思っていて、最後には自分の手元に置いて奉仕させたいと望んでいたのかもしれません。
この昔話はなんとなく、善六の努力の話というよりは、女神さまの恣意的で気まぐれな気持ちが大きく左右しているような感じがしたりもしますね。
アニメで描かれている善六も太っていて醜男(ぶおとこ)ですし、不器用ですが生真面目なところが、女神さまの気に入ったのかもしれませんね(笑)
猫  投稿日時 2021/4/20 18:23
善六の血の滲むような努力の結果ですね。
努力は人を裏切らない。努力したらした分だけよい結果となって返ってくる・・・
そのことに改めて気付かされたとてもよいお話でした。受験生(一応)である私の心にとても響きました。
このお話とよきとぎ地蔵は、誰かの原動力になるとてもよいお話だと思います。
投稿ツリー
2件表示 (全2件)
新しくコメントをつける

題名:
ユーザ名:
投稿本文

投稿に関してのお知らせ

基本的に、誰でもご自由に投稿できます。お話の感想やコメントなどお気軽に投稿ください。
あらすじ投稿の場合は800文字前後を目安とした文章でお願いします。
投稿に対して一部IP規制を行っております。現在規制されているIPリストはこちらです。
※初めての方は「このサイトについて」もご一読下さい。(別ウインドウで開く)
※社会的倫理に反する書き込み、出会い系、営業的書き込みは、わりとすぐ消します。
※動画提供の呼びかけや要求はご遠慮ください、当サイトは動画データの有無とは関係ございません。

現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

30 人のユーザが現在オンラインです。 (21 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)