No.0020
かぐやひめ
かぐや姫
高ヒット
放送回:0010-B  放送日:1975年03月11日(昭和50年03月11日)
演出:児玉喬夫  文芸:平見修二  美術:阿部幸次  作画:樋口雅一
静岡県 / 京都府 ) 243217hit
竹から産まれた美しい姫は、やがて月に帰って行っちゃう

竹取りのお爺さんが山で竹をとっていると、一本の竹が金色に光っているのを見かけた。その竹を切ってみると中に小さな女の子が座っていた。おじいさんはこれは神様からの授かりものに違いないと言って、家に連れて帰り、かぐや姫と名付けて育てることにした。

その日からお爺さんが山へ竹を取りに行くといつも金色に輝く竹があり、その中にはたくさんの黄金があり、おじいさんはお金持ちになった。三ヶ月ほどでかぐや姫は美しい娘に成長した。その噂は広まり、結婚の申し込みが殺到したが、かぐや姫は無理な注文をして諦めさせようとした。

やがて十五夜が近づくと、かぐや姫はおじいさんに、自分は月の都の者で、八月十五夜に月から迎えがやって来るとうち明けた。お爺さんは十五夜の日にたくさんの侍を雇ってかぐや姫を守ろうとした。しかし月の使者がやってくると侍達は全く動けなくなってしまった。かぐや姫はお爺さんに命の袋を渡して別れを告げ、月の使者とともに月の都へと帰っていった。

お爺さんはかぐや姫からもらった命の薬を、「おまえがいないのに長生きしてもしかたがない」と言って火の中にくべてしまった。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:59 )


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第4巻-第016話(発刊日:1976年7月20日)/童音社BOX絵本_第02巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第031巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第1巻-第01話(発刊日:2005年10月17日)/講談社デラックス版まんが日本昔ばなし第08巻(絵本発刊日:1984年10月15日)/講談社テレビ名作えほん第002巻(発刊日:1977年5月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説には地名の明記はない
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(民話研究家 萩坂昇)によると「京都の昔ばなし」
講談社のデラックス版絵本より原話は平安時代に書かれた「竹取物語」で、天上界の女性が地上に降り、ふたたび天上界へと帰って行くという登天説話のひとつです。「かぐや姫」に似た話は、日本以外の国にもいくつかあります。神の住む天上界へのあこがれと恐れとがないまぜになって、このような話が世界各地で生まれたのでしょうか。十五夜の晩に月からの使者がやってきて、人々の抵抗もむなしく、かぐや姫をのせた車は、月の中へと消えていきます。静かな月の明るさをじっと見つめていると、そこにはいまでもかぐや姫が住んでいそうな気が、ふっとしてきます。(京都地方の昔ばなし)
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「静岡地方の昔ばなし」
このお話の評価7.3333 7.33 (投票数 9) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/8/14 5:59 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 34  件):   <前  1  2  3  4  5  6  7  .. 34  次>  
コメント一覧
10件表示 (全14件)
Perenna  投稿日時 2021/8/19 22:57
静岡県のかぐや姫の昔話は、「日本の伝説30・静岡の伝説」(角川書店)にも紹介されています。
「須津中里から西へ約二キロいくと、比奈というところがある。そこに物語の祖といわれる『竹取物語』の竹取りの翁の家が現存している。岡田家といって、竹取りの翁から何代目かの子孫である。同家の横に竹藪があって、それが物語誕生の地といい、かぐや姫の碑と称する石が、あつい苔におおわれて置かれている。」

説明はこれだけです(笑)
写真も二枚掲載されていますが、後半の「静岡伝説十二選」にも収録されておらず、なんだか素っ気ない扱いだなと思います・・・
静岡県のかぐや姫伝説については、もっと別の本で調べてみたほうがいいかもしれませんね。
匿名希望。  投稿日時 2020/12/6 13:02
かぐや姫も、まんが日本昔ばなしのDVDに収録して欲しかった!
Perenna  投稿日時 2020/6/16 22:54
静岡県のかぐや姫の昔話は、未来社の「遠江・駿河の民話」に収録されています。
「竹とり塚」という題名で、原話は「吉原の伝説」(吉原市教員委員会編)となっています。
「むかし、比奈というところに、仲のよいとしより夫婦が住んでいました。竹をとっては籠を作り、近所の村に売っていました。だれいうとなく竹とりじいさん、竹とりばあさんと呼んでいました。」という書き出しで始まっています。
比奈という地名は、富士市に実在します。
「吉原の伝説」(1958年)という本は富士市立図書館に所蔵されています。
この本を読んでみれば、静岡県のかぐや姫の物語についてなにか詳しい情報が得られるのではないかと思います。
はなののののはな  投稿日時 2018/8/6 17:00
美しいお話ですね。
かぐや姫が、竹から生まれるというのが好きでした。
文学も、昔話になるのですね。
竹、色々な事に使えたと聞いています。竹細工、たけのこ、 庵。
おじいさんは、自然と共に生きていたのですね。
りん  投稿日時 2018/4/12 12:02
結局かぐや姫は京都で書いた静岡の話しって事でしょうか?
ゲスト  投稿日時 2016/11/7 21:09
それぞれの場面ごとでまとめても、長くなってしまうんです!
ゲスト  投稿日時 2016/11/7 21:07
あらすじを、細かい文章で教えてください!
raven  投稿日時 2016/9/8 16:17
スギやヒノキの枝打ち作業で、切った枝のことを林業の用語で「柴」といいます。
柴犬の「しば」です。
おじいさんは、芝刈りではなく柴刈りに行ったのだと思います。
たこさん  投稿日時 2016/5/16 2:58
芝刈りと言っても、今のように庭の見栄えを良くするために刈るのではなく、燃料にするために刈ります。
ゆいな  投稿日時 2016/1/4 8:20
昔ばなし初心者です。
そもそも論で申し訳ないです↓
なぜお爺さんは竹をとりに行くという設定なのですか?
あと、芝刈りに・・・とか。
木とかなら、燃やすとか使い道はわかるのですが幼いころから、その部分が
ひっかかっています。
皆様からのご意見をいただきたいです。宜しくお願いします。
投稿ツリー
10件表示 (全14件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

43 人のユーザが現在オンラインです。 (33 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)