No.0016
てんぷくちふく
天福地福
高ヒット
放送回:0008-B  放送日:1975年02月25日(昭和50年02月25日)
演出:瀬古常時  文芸:鈴木良武  美術:サキスタジオ  作画:福原悠一
岩手県 ) 44639hit
正直者の爺婆が、夢のお告げの通りに福を授かる

けちんぼな爺さん婆さんと正直なお爺さんお婆さんが隣同士だった。

正月二日の夜に見る夢は正夢になると言われており、正直なお爺さんは天から福を授かる夢をみたことを、けちんぼ爺さんに話した。けちんぼ爺さんは悔しくて「地から福を授かる夢を見た」と嘘を言う。

ある日、正直なお爺さんが畑仕事をしていると畑の中から小判の入った壺が出てきた。正直なお爺さんは、これはけちんぼ爺さんの言った「地から福」に違いない、だからこれはけちんぼ爺さんのものだと言って、小判をの入った壺をけちんぼ爺さんにあげた。

しかし、けちんぼ爺さんがその壺を開けると小判ではなく、蛇がでてきた。けちんぼ爺さんは騙されたと思って、正直爺さんの家の屋根に登って、壺から出てきた蛇を天窓から放りなげた。すると蛇は小判に戻り、正直なお爺さんは、「天から福じゃ」と喜び、たいそうな長者になったそうな。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 5:51 )


ナレーション市原&常田
出典(表記なし)
VHS情報VHS-BOX第5集(VHS第50巻)
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第3巻-第014話(発刊日:1976年6月25日)/二見書房まんが日本昔ばなし第15巻-第60話(発刊日:2006年9月19日)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「岩手地方の昔ばなし」
講談社の300より書籍には地名の明記はない
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※掲載情報は 2012/8/14 5:52 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
7件表示 (全7件)
ゲスト  投稿日時 2022/2/2 18:11
正直者の爺さんと婆さんは暖かい綿入れ、隣のけちんぼな欲張り爺さんと婆さんは餅と鯛の塩焼き、茹で物か煮込み料理又は揚げ物。
正直者の爺さんと婆さんの壺の中は大判小判、隣のけちんぼ爺さんと婆さんの壺の中は蛇。
ゲスト  投稿日時 2022/2/2 16:30
始めはお正月の落語は初夢にまつわるのお話もあります。
正直爺さんと婆さんは暖かい綿入れ、隣のけちんぼな欲張り爺さんと婆さんは餅と松脂で作った鯛の塩焼き、煮込み料理か茹で物。
ゲスト  投稿日時 2020/4/25 11:34
お爺さんとお婆さんは正直者は壺の中は小判。隣の爺さんと婆さんは欲深でけちんぼは壺の中は蛇。
Perenna  投稿日時 2020/4/20 22:54
この昔話は未来社の「周防・長門の民話・第二集」にも収録されています。
民話の収録地は、阿武・大津郡と書かれています。
また、昭和18年に出版された「南蒲原郡昔話集」にも同じ話が収録されています。(コマ番号63/112)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1062595/63

まんが日本昔ばなしの絵本では「岩手地方の昔ばなし」とされているようです。
この昔話がどのようにして岩手県、新潟県、山口県に広がっていったのか?が気になるところですね。
はなののののはな  投稿日時 2018/8/5 11:29
面白いお話‼
でも、その夢を話しちゃうって掟やぶりなんじゃないですか。
この人びと、日頃からよっぽど正直だったのですね。
愛うえを  投稿日時 2018/5/6 12:20
フクハラ作品、記念すべき第一作。
じゅりあちゃん  投稿日時 2014/7/13 0:10
 物語の最初の市原悦子さんの語りが落語の枕のようで面白いです。
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