No.0153
あんちんきよひめ
安珍清姫
高ヒット
放送回:0094-B  放送日:1977年07月30日(昭和52年07月30日)
演出:馬郡美保子  文芸:沖島勲  美術:馬郡美保子  作画:馬郡美保子
写真あり / 和歌山県 ) 127302hit
姫がお坊さんを愛しすぎて、とうとう恐ろしい大蛇になった

昔、安珍という若いお坊さんが、熊野大社(くまのたいしゃ)へお参りする途中、庄屋さんの家に一晩泊めてもらった。庄屋さんの一人娘の清姫と出会い、二人とも強く心惹かれあった。安珍は、「熊野大社からの帰りに、必ずまた立ち寄るから」と、言い残して庄屋の家を出発した。

しかし、到着した熊野大社の僧侶に心の迷いを見抜かれ、目を覚ませと諭された。修業中の身であった安珍は改心し、清姫と会わないよう帰り道とはちがう道を帰る事にした。清姫はそんな事とはつゆしらず、安珍の帰りを待ちわびて、見知らぬ旅人に声をかけた。「あの、もし。熊野詣からの帰りの、若いお坊さまにお会いになりはしませんでしたか?」

別の道で帰ったと知った清姫は、わけがわからず混乱しながらも必死に安珍を追いかけた。日高川を船で渡る安珍を見つけたが、清姫は日高川で溺れてしまった。清姫は、赤い火を吐く恐ろしい大蛇の姿に変化し、さらに安珍を追い続けた。

安珍は必死の思いで道成寺(どうじょうじ)に逃げ込み、釣鐘(つりがね)の中に隠れた。大蛇になった清姫は、安珍の隠れた釣鐘に体を巻きつけ、真っ赤な炎を吐き続けて、とうとう安珍を焼き殺してしまった。

(紅子 2011-8-28 20:59)


参考URL(1)
http://www.dojoji.com/anchin/
ナレーション常田富士男
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第3集(DVD第12巻)
VHS情報VHS-BOX第6集(VHS第57巻)
現地・関連お話に関する現地関連情報はこちら
場所について道成寺(どうじょうじ)
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地図:道成寺(どうじょうじ)
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第22巻-第109話(発刊日:1978年3月20日)/国際情報社BOX絵本パート2-第062巻(発刊日:1980年かも)/講談社テレビ名作えほん第036巻(発刊日:1981年1月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説によると「道成寺の伝説」
講談社の300より書籍によると「和歌山県のお話」
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※掲載情報は 2011/8/28 20:59 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
10件表示 (全16件)
の  投稿日時 2016/8/13 14:33
専門学校の雑学の講義で聞いたんですが「釣り鐘」と言うのは
男性器を意味する隠語で、それを踏まえた上でこの物語を読み返すと
安珍は本当に死んだのではなく仏教僧としては死んだと言う意味に
なるんだそうです。
ゲスト  投稿日時 2016/2/7 12:59
実はこの後道成寺の和尚さんの夢枕に安珍(または清姫)の霊が現れ、「自分は悟りを開き、清姫(安珍さま)ともあの世で一緒に暮らしたいと思います。」と、ここで目を覚ました和尚さんは二人の霊が成仏できるように祈ったそうです。

真美  投稿日時 2015/11/20 13:03
広島と長崎の原爆投下を予言した某宗教団体の教祖が書いた書物によると
やはり清姫が安珍に掟破りの逆夜這いをかけて、彼と肉体関係をもったようです。
なのに安珍が逃げたから姫も逆上したということらしいです。

ちなみに僧侶をたぶらかして堕落させた女は苦髻処(くかいしょ)地獄に落ちるそうです。
どんな所なのかというと…獄卒に鉄のヤスリで肉を削り落とされる地獄だそうです。
ゲスト  投稿日時 2015/9/27 12:54
ロミオとジュリエットのジュリエットが心中したのがちょうど同じくらいの年
そう考えると、むしろ13歳だからこその強い執念だと個人的には思うよ
大人でもない子供でもない、不安定な年頃だからこそやらかすことも突拍子もなく大それてるんじゃないかね
マニア  投稿日時 2015/9/20 10:07
恐ろしい話だ....安珍がまた立ち寄るなんてこと言わなければこの惨劇は起こんなかったんじゃ?
この話の教訓は軽はずみで言った事が大変な事に繋がる事もあるってことか.....
ゲスト  投稿日時 2013/11/8 3:07
文献によると清姫は13歳
大蛇になるほどの執念を13歳でもつなんて…
ちなみに歌舞伎で有名な「京鹿ノ子道成寺」はこの話の400年後のお話で
400年かけて完成した鐘の供養の日に白拍子(清姫の怨霊)が現れまた燃やしてしまうという話
たった数日の片思いの恋が400年も続くなんて…一途も大概にしろ!!
もみじ  投稿日時 2012/12/26 0:20
むりどんさん

こちらこそ、ありがとうございます。喜んでいただけると嬉しいです。

彦根城にこられたことがあるんですか!(;゚Д゚)!
ようこそ、滋賀へ(*´∀`*)

ちなみに、ひこにゃんの元となったお話は、
「ひこねのよいにゃんこのお話」という絵本があります。
それで探して頂ければわかるかと思います(・ω・)♪
マルコ  投稿日時 2012/12/24 16:38
どうもどうも・・・もみじさんお久しぶりですね。ここ最近、このサイトに全然顔を出していなかったマルコです。全然顔を出していなかった間、マルコが何をしていたかというと・・・。色んな所を旅していましたよ・・・。「蛸薬師」や「立山の地獄谷」「日光の戦場が原」「鬼のつめ」「そうめん地蔵」に「雪姫・紅葉姫」などの舞台に足を運んでいました。マルコが訪ねたお話の舞台の感想をこのサイトに書き込みをしたので、感想を聞かせてくださいね!!
文章を書くのが下手なので・・・わかりにくい部分もあると思いますが・・・。出来たら、よろしくお願いします。分からないところがあったら質問してくださいね!!

それから・・・マルコはまん日の声優である常田さんにお会いしてきたんですよ・・・。
六月の頃の事なのでだいぶ前ですが・・・。

その常田さんが「ゴーイングマイホーム」っていうドラマに出演していたんですよ~!!
それも、20年ぶりに・・・!!ビックリしましたね・・・。
しかも、レギュラー出演です!!常田さんが大好きなマルコにとっては、嬉しかったです。
常田さんってなんかこう・・・昔ばなしの世界からやってきた人?人を惹きつける何か不思議な力のある方なんですよね・・・。今回のドラマ、常田さんの役は一風変わっていました。その役柄というのが・・・クーナって名前の妖精のお父さんだったんですよ・・・。ちなみに、息子はサダヲさんでしたね・・・。(笑)
まあ、妖精の役だけじゃなくてドラマの中に登場する歯医者の患者・百瀬さん役としても出演していましたけどね・・・。

ドラマの中で、常田さん演じる百瀬さんが、故郷である長野を離れることになり、西田敏行さん演じる歯医者さんのところへお別れの挨拶をしに行きました。その時、百瀬さんは六年二ヶ月前に亡くなった奥さんの石膏の歯形を譲り受ける・・・ってシーンがあって、マルコはそのシーンとっても良かったと思いましたね・・・。百瀬さんが奥さんの歯形をとても愛おしそうに撫でている姿を見て、「マルコもあんな風に人から愛されてみたいなぁ・・・。」なんて思っちゃいました・・・。

・・・色々と書き込んでしまいましたね、許してください。
むりどん  投稿日時 2012/12/24 12:08
コメントありがとうございます。

弘法大師伝説に基づく類似話、民話の分類の時も、感激したのですが、
やっぱり、もみじさんのお話はおもしろいです。
これからも、いろいろと教えてくださいね(^○^)

ちなみに、むりどんは、ひこにゃんが大好きで、彦根城まで、会いに行きました。
ひこにゃんの、昔話があるんですね。知らなかった…



もみじ  投稿日時 2012/12/24 1:08
マルコさんへ

昔話は、地域活性であったり伝統芸能の演目になったりで
多方面で活躍できるものですね(*´∀`*)

ゆるキャラにもなったりしてますしね!
わが地元の「ひこにゃん」も彦根の昔話から作られたゆるキャラです。(・∀・)
「ひこにゃん」のおかげで彦根はかなり観光面で助かったのです。

このサイトにお邪魔するようになったとき、
それを知った家族から「日本昔話になんでそんなハマってんの(・ω・)?」と言われたこともありますが、
ただの昔話と侮るなかれ、こうして現代でも地元のために一役買っているのです。

そんな日本昔話をみんながもっと知ってくれれば良いなぁと願います(・ω・)♪
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