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No.0152
かじやのばばあ
かじ屋のばばあ
高ヒット
放送回:0094-A  放送日:1977年07月30日(昭和52年07月30日)
演出:小林三男  文芸:沖島勲  美術:内田好之  作画:白梅進
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あらすじ

飛脚が仕事中、森の中で夜を迎えたので、安全のため大きな木の上で一夜を過ごす事にした。

すると夜中、大量の狼がやってきて狼梯子を組み飛脚に襲い掛かろうとしたが、飛脚は持っていた小刀で応戦。狼達は相談し「鍛冶屋の婆」を呼んでくることにした。

狼たちが呼んできたのは大きな年を取った狼で、頭には鍋をかぶっていた。飛脚はまたも小刀で応戦するが、鍛冶屋の婆は鍋をうまく使い飛脚の攻撃をことごとく防ぐ。

手に汗握る戦いが繰り広げられる中、飛脚は上手く鍋の隙間から鍛冶屋の婆の頭を切りつけた! 悲鳴と共に撤退する鍛冶屋の婆、狼達も一匹残らず走り去っていってしまった。

飛脚は、狼達の言っていた「鍛冶屋の婆」と言う言葉が気になって、森を抜けてからその近くに有る鍛冶屋を訪ねた。鍛冶屋に行くと、おじいさんが出てきた。婆さんの事を聞くとなんでも、婆さんは川で鍋を洗っていて転んで頭を切ったのだというのだ。

飛脚が婆さんが寝ていると言う部屋に入ってみると、婆さんの姿がみるまに昨日のあの狼へと変わっていった。狼が襲い掛かってきた所を飛脚は持っていた小刀でばさりと一斬り。狼は見事退治された。 後で鍛冶屋の床下を調べてみると本当の婆さんのものと思われる骨が出てきたそうな。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


ナレーション常田富士男
出典(表記なし)
DVD情報DVD-BOX第11集(DVD第52巻)
VHS情報VHS-BOX第6集(VHS第53巻)
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追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第21巻-第105話(発刊日:1978年1月20日)/国際情報社BOX絵本パート2-第119巻(発刊日:1980年かも)/講談社テレビ名作えほん第039巻(発刊日:1981年3月)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説には地名の明記はな
講談社の300より書籍には地名の明記はない
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※掲載情報は 2011/2/11 22:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
6件表示 (全6件)
ゲスト  投稿日時 2021/1/24 16:59
いいえ、婆さんの狼より飛脚のほうが怖いわ。
短刀で大狼を退治をするなんて。
夏  投稿日時 2018/4/21 23:10
古代中国の怪奇小説集「志怪」にある「朱都事」では、狼が虎になっている以外、「かじ屋のばばあ」とほぼ同じ内容です。なので、元々この「朱都事」が江戸時代頃に翻案されたものでしょう。
ちなみに、明治時代に高知県出身の小説家田中貢太郎が、「鍛冶の母」として発表しています。こちらは山中で産気付いた妊婦を飛脚が狼から護るという話に変えています。
土佐勤王党  投稿日時 2018/3/13 1:01
この話は私の生まれ故郷高知県室戸市佐喜浜町の話が本来です
ゲスト  投稿日時 2017/9/1 14:29
島根県の松江市では主人公を襲うのは狼ではなく小池婆と言う猫の妖怪です。
みえ  投稿日時 2016/9/14 0:38
江戸時代の「絵本百物語」では「鍛冶が婆」という名前で土佐の国の話として紹介されていますね。
ただ、同様の説話が全国各地にあるため、特定の場所の説話としなかったのでしょう。
マルコ  投稿日時 2013/7/6 16:55
このお話はもしかしたら、高知県室戸市佐喜浜町の『鍛冶ヶかか』の話かもしれません。
飛脚がおおかみの群れに襲われたところは、野根山街道の装束峠。高知県奈半利町と東洋町とを結ぶ古い道。飛脚が登った大きな木はお産杉(現在は枯れてしまって無い)。
鍛冶屋の家があったところは、現在の佐喜浜町派出所あたりだったそうで、明治時代まで鍛冶屋の婆の墓が残っていたそうです。今は、佐喜浜町派出所の入口近くに、鍛冶屋の婆の供養塔が立っているそうです。
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