いつもいたずらばかりしているきつねのごん。ある日、兵十という男が、うなぎをとろうとしていました。ごんは、いたずらをしようと、そのうなぎをぬすんでしまいました。
しかし、そのうなぎは病気になった兵十のおっかあのために兵十がとろうとしていたものでした。兵十のおっかあが亡くなって落ち込む兵十をみて、ごんは償いをすることにしました。
まず、いわし屋のいわしを兵十の家になげこみましたが、そのせいで兵十は盗っ人とまちがえられてしまいました。次の日からは、ごんはくりやまつたけを置いていくようになりました。
ある日、兵十と仲のいい、加助という男に、兵十は毎日誰かがくりやまつたけを置いていくと話しました。それを聞いた加助は、兵十に、それはきっと神様の仕業に違いないといいました。
それを聞いたごんは、せっかく持って行っているのに、むくわれないと思いました。あくる日も、ごんはくりをもって兵十の家にいきました。兵十はごんに気づき、またいたずらをするつもりだなと、火縄銃でごんを撃ってしまいました。
しかし、そのとき兵十は、ごんがくりを持っていたのに気付きました。「ごん、お前だったのか…。」ごんはぐったりとしながら、うなずきました。まだ煙が、筒の中からたなびいていました。
(投稿者: t 投稿日時 2013-12-11 22:06 )
ナレーション | 市原悦子 |
出典 | 新美南吉(原作) |
備考 | 1985年に映画として放映(番組10周年を記念)、その後2006年8月9日に夏休みスペシャルとしてテレビで放送。 |
本の情報 | 講談社テレビ名作えほん別巻1(発刊日:1985年7月) |
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