No.0143
かにのとうじ
蟹の湯治

放送回:0088-A  放送日:1977年06月11日(昭和52年06月11日)
演出:小林治  文芸:沖島勲  美術:山守啓陽  作画:小林治
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あらすじ

昔、加賀の国の鍋谷川(なべたにがわ)下流に鍋谷七ヶ村(なべたにななかそん)という村と、和気山ヶ村(わけさんかそん)という村があった。この鍋谷川の大きな淵は、ヌシが住んでおるという噂だった。

ある年の夏。ひどい日照りで、和気山ヶ村の田畑はカラカラにひび割れてしまう。そこで、村の若者とじいさまが鍋谷川のヌシにお願いにいくことになった。やっと淵にたどりつき、若者がクワで水口を開こうとしたとき、誤ってヌシである大カニの足を打ってしまう。逃げだしたふたりにカニのヌシの恐ろしい声が聞こえてきた。「おのれ、和気の者め!間に鍋谷ヶ村がなければ、和気山ヶ村を押し流してやるものを!」

秋のある日。若者とじいさまは近くの温泉へ出掛けていった。若者が湯につかっていると、妙な侍から「おまえさんはどこからきた?」と聞かれた。若者は「和気のもんじゃが」と答えたが、とたんに侍の顔が厳しくなり「なに!和気のもんじゃと。わしはこの夏、クワで足を打たれてまだ治らんわ。」といって、どこかへ消えてしまった。

次の日、若者とじいさまが村へ帰ろうとすると、あの侍が現れて一緒に帰ろうと後からついてきた。ところがその侍はまるでカニの横ばいみたいに、足をひきずって歩いてくる。若者はなんだか気味が悪くなってきた。

しばらく行くと、鍋谷村の炭焼きに声を掛けられた。若者が後ろを振り返ると、侍の姿は、もうどこにも、見あたらなかった。若者は、あの妙な侍のことを炭焼きに話すと、炭焼きは「その侍なら、古くからこの谷に住んどるそうじゃ。カニみたいな歩き方で、足を引きずりながら沢を登っていったがのう」それを聞くと若者は叫んだ。「やっぱりあれは鍋谷川のヌシのカニじゃ。あんときのキズが治らんので、温泉に湯治に来たんじゃ。」

それからというもの、村人たちが淵へ雨乞いに行く時には、何度も何度もあの時のお詫びをし、またお供えもたくさんするようになった。

(投稿者: きくぞう 投稿日時 2012-3-10 14:27)


ナレーション未見のため不明
出典クレジット不明
場所について鍋谷川(地図は適当)
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地図:鍋谷川(地図は適当)
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第23巻-第112話(発刊日:1978年8月15日)
サラ文庫の絵本より絵本巻頭の解説には地名の明記はない
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※掲載情報は 2012/3/10 18:09 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
5件表示 (全5件)
beniko  投稿日時 2012/3/10 18:21
投稿ありがとうございました、これからもよろしくお願いいたします。画像は提供可能なときにでも構いません、お心遣いありがとうございます。
きくぞう  投稿日時 2012/3/10 14:27 | 最終変更
はじめまして!きくぞうと申します。
私も日本昔ばなし大好きで、このサイトを見つけたときはうれしくて小躍りしてしまいました。
微力ながら協力させていただければと思い、「かにの湯治」あらすじ投稿させていただきます。文章力がなくて申し訳ありません。今後ともよろしくお願いいたします。
(ちなみに私、絵本持ってます。よろしければ後日絵本の画像もお送りしますが。。すみません。やり方がわかりません。。)
araya  投稿日時 2011/12/12 22:16
「蟹淵の化け蟹」の原作は『加賀・能登の民話』(清酒時男,未来社)になりますが、『松谷みよ子のむかしむかし』(松谷みよ子,講談社)に「蟹の湯治」というタイトルの作品があります。その内容は「蟹淵の化け蟹」と全く同じで、武士姿の蟹が「鍋谷七ヶ村なければ和気三ヶ村おしながす」という台詞まであります。

原作違いのリメイクの可能性はありますね。
beniko  投稿日時 2011/11/5 19:36
これはまだ未確認なので記載できないお話なんですが、よかったらあらすじを投稿いただけませんか?(紅子、どうにか絵本を入手したいのですが、まだ見たこともありません)
マニアック  投稿日時 2011/11/5 11:48
タイトルから想像して、91年放送の「蟹淵の化け蟹」に似ているかと。この話は、雨乞いをしていた、百姓のひとりに鍬で、足を傷つけられた淵の主の大蟹が、侍に化けて温泉で、足を癒すというシーンが、あるもので。
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