トップページ >  お話データベース >  中国地方 >  島根県 >  母の面と鬼の面
No.0136
ははのめんとおにのめん
母の面と鬼の面

放送回:0083-B  放送日:1977年05月07日(昭和52年05月07日)
演出:小林三男  文芸:沖島勲  美術:山守啓陽  作画:高橋信也
島根県 ) 13669hit
あらすじ

昔、ある山奥に母親と娘が住んでいた。

二人は、大変貧しい暮らしだったので、娘は長者の家へ奉公に出ることになった。娘は、町の職人に頼んで母の顔の面を作り、母の面をもって奉公に出た。

長者の家での仕事は、朝は暗いうちから炊事・昼になったら掃除・洗濯、風呂を沸かす仕事など重労働であった。それでも娘は、一日の仕事が終わると、自分の部屋の針箱の引き出しにしまってある、母親の面と話をすることを楽しみにしていた。

ところが、娘が母親の面と話をしているところを、いたずら好きの下男に見られてしまった。下男は娘を脅かしてやろうと、こっそりと母親の面を鬼の面に取り換えてしまった。

そうとは知らない娘が、いつものように針箱の引き出しを開けると、そこには鬼の面が入っていた。「これは母親の身に何かあったに違いない」と思った娘は、夜の暗い中を自分の家を目指して走った。

やがて、暗い山道の中にぽつんと明かりが見え、そこには体格のいい3人の男たちがいた。娘は男たちに捕まってしまい、母のことが心配でしたが逃げることもできず、一晩中たき火の番をすることになった。

そのうち、男たちは賭け事を始めた。火の番をしていた娘の顔は、だんだんほてって熱くなり、持っていた鬼の面をかぶった。そうとも知らない男たちは、娘が鬼になったと勘違いし、小判も持たずにあわてて逃げて行った。

娘は、無事に家に帰ることができ、もちろん母も無事だった。娘は、男たちが忘れて行った小判をすべて奉行所に届けたが、お奉行様は「おまえの親孝行に免じて神様がくださったんだろう」と、すべて小判を娘に与えた。

その後、娘は母と一緒にずっと幸せに暮らしたそうだ。

(投稿者: カケス 投稿日時 2013-9-14 21:05)


ナレーション市原悦子
出典小汀松之進(未来社刊)より
出典詳細出雲の民話(日本の民話12),石塚尊俊、岡義重、小汀松之進,未来社,1958年09月15日,原題「母の面と鬼の面」,原話「仁多郡誌」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
このお話の評価8.0000 8.00 (投票数 3) ⇒投票する
※掲載情報は 2013/9/14 23:24 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 22  件):   <前  1  2  3  4  5  6  7  .. 22  次>  
コメント一覧
1件表示 (全1件)
松岡尚  投稿日時 2016/9/26 12:32
母の面と鬼の面の美術は阿部幸次さんである。
新しくコメントをつける

題名:
ユーザ名:
投稿本文

投稿に関してのお知らせ

基本的に、誰でもご自由に投稿できます。お話の感想やコメントなどお気軽に投稿ください。
あらすじ投稿の場合は800文字前後を目安とした文章でお願いします。
投稿に対して一部IP規制を行っております。現在規制されているIPリストはこちらです。
※初めての方は「このサイトについて」もご一読下さい。(別ウインドウで開く)
※社会的倫理に反する書き込み、出会い系、営業的書き込みは、わりとすぐ消します。
※動画提供の呼びかけや要求はご遠慮ください、当サイトは動画データの有無とは関係ございません。

現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

27 人のユーザが現在オンラインです。 (19 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)