No.1269
たべそ
田べそ

放送回:0802-A  放送日:1991年06月29日(平成03年06月29日)
演出:三輪孝輝  文芸:沖島勲  美術:三輪孝輝  作画:三輪孝輝
京都府 ) 17438hit
あらすじ

昔ある年の夏、小さな村で毎日日照りが近付き、田んぼや畑は枯れ始め、村人はほとほと困りはてていた。

そこで、皆で竜神さまの池へ行って祈っていると、池の中から竜神さまが現れた。村長が雨を降らしてくれるよう竜神さまに頼むと、竜神さまは「へその串焼き」を持って来たら雨を降らせてやると言う。それを聴いて村人達は驚いた。へそを取られたら死んでしまう。村人達はまた難題を抱えてしまった。

村でも評判のイタズラ者のさんきちは、妙案を思いついた。さんきちは村長と村人達を山の池へ連れて行った。その池には大きな「タニシ」が育っており、さんきちは腹が減るとそのタニシを取って串焼きにして食べているのだという。そしてその串焼きはへその串焼きにそっくりなのだと言う。

それで早速タニシをたくさん取り、大きな釜でゆで、中身を取り出して串焼きにした。すると本当にあのへその串焼きにそっくりなものが出来上がった。村人達はそれをお重に詰め、竜神さまの元へ持って行った。

竜神さまとその子供は、タニシの串焼きを食べてみた。子供はとても喜び、竜神さまもこのへその串焼きはうまいと言って、約束通り雨を降らせてくれた。田や畑は潤いを取り戻し、村人達は救われた。

このこと以来、あのタニシの串焼きがあまりにへそにそっくりだったため、この辺りの地名のことを「田べそ」と言うようになったそうだ。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


ナレーション常田富士男
出典京都の昔ばなし(三丘社刊)より
出典詳細里の語りべ聞き書き 第02巻,川内彩友美,三丘社,1986年07月10日,原題「田べそ」
場所について与謝郡与謝野町字三河内(地図は適当)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
地図:与謝郡与謝野町字三河内(地図は適当)
追加情報
このお話の評価8.5000 8.50 (投票数 2) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/2/11 22:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 34  件):   <前  1 ..  28  29  30  31  32  33  34  次>  
コメント一覧
3件表示 (全3件)
ゲスト  投稿日時 2017/3/13 19:02
竜神さまの子供、きゃっきゃっと笑ってとってもかわいいですね。
ゲスト  投稿日時 2015/6/19 14:18
「田べそ」とは地名由来らしい。

http://tabeso.jp/?mode=f1
与謝野町三河内「田餅曽(たべそ)」の地
ゲスト  投稿日時 2015/6/19 13:29 | 最終変更
京都府与謝郡与謝野町字三河内(みごち)の昔話「田べそ」
リンク写真は昔話絵本と2010/4/21京都新聞掲載記事
http://blog.tabeso.jp/?day=20100422
__
当該の住所で地図を作成。ありがとうございました。(2015/6/19)
投稿ツリー
3件表示 (全3件)
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

13 人のユーザが現在オンラインです。 (11 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)