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No.1259
さるのいきぎも
サルの生き肝

放送回:0795-B  放送日:1991年05月11日(平成03年05月11日)
演出:青木久利  文芸:沖島勲  美術:安藤ひろみ  作画:青木久利
山口県 ) 12471hit
あらすじ

むかしむかし、竜宮城には龍王様や魚達が楽しく暮らしておりました。その頃、海老の腰はまっすぐで、蟹は前に歩くことができ、亀の甲羅には割れ目が無く、蛸には骨があって歩くことができたそうです。

ある時、龍王様の奥方が身重になって、何も食べられなくなってしまいました。そこで、海老と蟹と亀と蛸は相談して、猿の生き胆を獲って来て奥方に食べてもらうことにしたのでした。

そうして、亀が猿を竜宮まで連れてくることになりました。亀は陸に上がって、「竜宮の龍王様が、頭が良くて立派な猿に会いたがっておる。竜宮には美味しいご馳走もたくさんあるよ。」と言って、一匹の猿を騙して竜宮まで連れて来ました。

猿は、竜宮の美味しいご馳走を食べ、お酒を飲んで、すっかり酔っ払って小部屋に寝かされました。すると、猿がぐっすり眠っていると思ったのか、部屋の番をしていた蛸が「もうすぐ猿は肝を抜かれてしまうんじゃ。」と口を滑らせたのです。

それを聞いた猿は、初めて騙されていたことに気が付きました。猿は必死で考えて、助かる方法を思いつきました。そうして、大声で泣いて「浜辺の松の木に肝を干してきたが、雨が降ると肝が流されてしまう。」と訴えました。それを聞いた亀は、急いで猿を連れて陸に向かいました。

ところが、陸に着いた猿は、すたこらさっさと逃げて行ってしまいました。亀は悔しがりましたが、どうすることもできず、あきらめて竜宮に帰って行きました。

その後、竜宮では、口を滑らせた蛸は、怒った海老と蟹と亀によって体中の骨を抜かれてしまいました。その上、全てを知った龍王様が「猿の命を奪ってまで、わしや奥方が喜ぶと思ったのか!」と怒り、その凄まじい怒りで、この時から、亀の甲羅にはひびが入り、海老の腰は曲がってしまい、蟹は横にしか歩けなくなってしまったということです。

(投稿者:ニャコディ 投稿日時 2015/3/15 20:19) 


ナレーション市原悦子
出典松岡利夫(未来社刊)より
出典詳細周防・長門の民話 第一集(日本の民話29),松岡利夫,未来社,1960年09月14日,原題「蛸にはなぜに骨がない」,採録地「大津郡、豊浦郡」,話者「長尾義雄、中野清巳、松岡正一」
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※掲載情報は 2015/3/16 4:24 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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みねりん  投稿日時 2017/3/15 1:21
幼い頃、父から寝物語に聞かされたお話でした。
移植医療などの話題、ドラマなどを見るにつけて
このお話を思い出していました。
何十年も前に聞いたお話なのに、印象に残っていたのですね。
元は主君竜王とそのお妃に対する忠誠心からの行動。しかし猿を騙し、逃げられ、遂には主君に知られ、罰を被るという、単純な浅知恵のお話のようですが、
その奥に、命に対する尊厳性を見つけ育てる視点があると思います。とても素晴らしいと思う。
ゲスト  投稿日時 2016/10/31 21:37
龍王様って、とっても優しい人、ですねだからこそ生き物を殺すのは許せなかったのでしょう。
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