No.1252
かちかちやま
カチカチ山
高ヒット
放送回:0791-A  放送日:1991年04月13日(平成03年04月13日)
演出:児玉喬夫  文芸:沖島勲  美術:児玉喬夫  作画:上口照人
新潟県 ) 60056hit
あらすじ

むかしむかし、ある所にお爺さんとお婆さんが暮らしておった。二人の畑が狸にひどく荒らされるので、お爺さんは切り株に「とりもち」を塗って狸を捕まえた。そうして、狸を懲らしめてやろうと、狸を縛って家の台所の梁に吊るしたそうな。

すると、お爺さんが出かけた後、狸はお婆さんが一人で餅をつき始めたのを見計らって、餅つきの手伝いを申し出た。お婆さんが狸の縄をほどいてやると、たちまち狸は杵でお婆さんを殴り殺してしもうた。

お爺さんがお婆さんの亡骸を抱いて泣いておると、以前、二人が傷の手当てしてやった兎がやって来た。お爺さんから訳を聞いた兎は、お婆さんの仇をとることにした。

翌日、兎はわざと狸の通り道で萱を集めておった。すると、狸がやって来て、手伝ってやろうと言って萱を半分背負って歩き出した。ずるい狸は兎が集めた萱で自分の家を建てようとしたのじゃ。

兎は「カチカチ鳥が鳴いている。」と言いながら、知らん顔をして、狸の背中の萱に火打石で火をつけた。萱が燃え上がって、狸の背中は丸焦げになってしもうた。

次の日、狸が仕返しにくると、兎は変装して狸を騙し、火傷の薬だと言って、狸の背中に蓼(タデ)の葉入りの辛子味噌を塗りたくった。これが火傷の傷にばっちり滲みて、狸は飛び上がって逃げ出した。

また次の日、狸が仕返しに来ると、兎はまた変装して狸を騙し、今度は狸を魚獲りに誘った。兎は自分は小さい木の舟に乗り、魚を一杯乗せることができるからと言って、狸を大きな泥の舟に乗せた。

二匹が深い川に舟を漕ぎ出すと、兎は「泥の舟はザックリ砕けろ、えんやこらせ~♪」と歌った。するとそのとおり、泥の舟は水が滲みて砕け、狸は川に沈んで二度と浮かんでこんかったそうな。

こうしてお婆さんの仇を打った兎は、お爺さんと一緒にお婆さんのお墓に手を合わせ、お婆さんの冥福を祈ったのじゃった。

(投稿者:ニャコディ 投稿日時 2015/2/17 20:29)


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
備考出典元不明ですが、初期版のリメイク版である点をふまえ「新潟」としています。
DVD情報DVD-BOX第1集(DVD第1巻)
VHS情報VHS-BOX第1集(VHS第10巻)
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※掲載情報は 2015/2/18 0:29 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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taneugene934  投稿日時 2021/8/27 20:29
シンガポールと日本の子どもたちに対する教訓としましょう。
時には、自分が悪口を言わないかのように肯定的に考えると、殺人犯罪を避けたことで報われることがあります。
ゲスト  投稿日時 2017/12/3 16:44
鬼灯の冷徹関係動画から飛んできました。
(かちかち山関連の話があったので...)
私が見聞きした頃は狸がおばあさんを殺害し、
狸汁の肉の代わりに...というものでした。

見聞きする年代によって、
表現が少しずつ変わるというのは非常に興味があります。
YouTube  投稿日時 2016/11/21 20:30
カチカチ山は、いつ見ても飽きないよ(笑)
ゲスト  投稿日時 2016/2/18 18:44
復讐劇と言うのは昔から人々の昂る気持ちをスッキリさせるものがあるらしい
ゲスト  投稿日時 2015/10/26 21:42
この不細工な狸が出た瞬間にあの琴を弾くようなベーンベン、ベーンベンていう恐怖BGMが鳴り出して吹き出しました。そこでそれ流すか…w
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