No.1241
ねこのおんがえし
猫の恩返し
高ヒット
放送回:0784-A  放送日:1991年02月16日(平成03年02月16日)
演出:白梅進  文芸:沖島勲  美術:門屋達郎  作画:白梅進
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あらすじ

むかしむかし、世間から忘れられたような貧しい山寺に、たいへん年を取った和尚さんが細々と暮らしていて、たいへん年を取ったトラ猫を我が子のように可愛がっておりました。

秋の終わりのある日、とうとう山寺には食べる物が何もなくなり、和尚さんは最後の食べ物をトラに与えた後、うつらうつらと居眠りをしていました。すると「和尚さん、和尚さん。」と呼ぶ声がします。なんとそれはトラが和尚さんに話しかけているのでした。

トラは近々長者どんの一人娘が死ぬことを告げ、これまで世話になった恩返しに、山寺をもう一度繁盛させる方法を和尚さんに教えたのでした。そうしてトラは、話し終えるとどこへともなく去って行きました。

しばらくしてトラの言葉どおり長者どんの娘が死にました。長者どんはあらゆる寺から偉いお坊さんをたくさん招いて、それは立派な葬式を出しましたが、山寺の和尚さんだけは誰からも忘れられていて招かれませんでした。

その葬式の列が墓の近くまで来た時、突然娘のお棺が浮かび上がり、天の高い所まで登って降りて来なくなってしまいました。偉いお坊さん達は慌ててお経を唱えお棺を降ろそうとしましたが、お棺は天にかかったままぴくりとも動きません。

困り果てた長者どんは山寺の和尚さんを呼び出しましたが、偉いお坊さん達は山寺の耄碌和尚にお棺が下ろせる訳がないとせせら笑っておりました。ところが和尚 さんがトラに教わったとおり「南無、トラにゃ~にゃ、トラにゃ~にゃ!」と呪文を唱えると、お棺が天からゆっくりと降りてきたのでした。

こうして無事葬式を済ませることが出来た長者どんは、和尚さんに感謝して、山寺を新しく作り変え、食べ物を毎日届けさせ、身の回りの世話をする寺男まで手配 してくれたのでした。こうして和尚さんと再び山寺に戻って来たトラとは、それからは縁側で一日中居眠りをしながら幸せに暮らしたということです。

(投稿者: ニャコディ  投稿日時 2013-10-26 23:33)


ナレーション市原悦子
出典福島県
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※掲載情報は 2013/10/27 6:25 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
6件表示 (全6件)
らいき  投稿日時 2021/5/27 10:04
^^
ゲスト  投稿日時 2018/5/29 9:59
猫檀家型の話は基本的に曹洞宗派の寺院に伝わった話が大半なので、福島県伊達市片町の宝寿寺に伝わった話である可能性が最も高いと考えられます。
あやくじらのにわ  投稿日時 2017/7/19 3:50
いい!話しだにゃ~✨
匿名希望  投稿日時 2016/8/30 13:32
猫檀家のストーリーと似てますね。
ゲスト  投稿日時 2014/9/30 12:36
【曹洞宗】宝寿寺
住所 〒9600400 福島県伊達市片町32
電話番号 0245833684


【天台寺門宗】蓮泉寺
住所 〒9691531 福島県福島市松川町沼袋字北2-2
電話番号 0245676106


【真言宗豊山派】宝寿院
住所 〒9634603 福島県田村市常葉町西向字板橋139
電話番号 0247773815


【真言宗豊山派】宝寿院
住所 〒965-0111 福島県会津若松市北会津町下荒井16
電話 0242582261
マルコ  投稿日時 2014/2/18 10:03
日本児童文学者協会編の福島県の民話に同じような話があります。本での題名は蓮泉寺のトラネコとなっており、場所は福島県の福島市松川町となっており、化け猫のトラの墓は本城内の神様への上り口にちっちゃな御影石の古ぼけた墓があり、それがトラの墓だそうです。

まん日だとお寺の名前は『宝寿寺』となっているので、私の話は何かの参考にしてください。
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