トップページ >  お話データベース >  ある所 >  ふしぎな枡
No.0120
ふしぎなます
ふしぎな枡

放送回:0073-B  放送日:1977年02月26日(昭和52年02月26日)
演出:小林三男  文芸:沖島勲  美術:山守正一  作画:高橋信也
ある所 ) 19170hit
米が増え続ける不思議なお猿のマス

昔ある山里に、年取ったお爺さんとお婆さんが住んでいました。二人は貧しくとも仲良く、正直で気の優しい老夫婦でした。

今日もお爺さんは、裏山にあるちっぽけな畑を耕していました。すると、どこからか子ザルが現れ、お爺さんの様子をそっと草むらから見ていました。子ザルに気が付いたお爺さんは、お弁当の焼き餅を一つ分けてあげましたが、どうも子ザルは元気がない様子でした。

子ザルは、手振り素振りで一生懸命に元気のない理由を説明しました。するとどうやら、家族が腹痛で寝込んでいるので心配してる、という事でした。そこでお爺さんは、いつも持ち歩いていた腹痛の薬を子ザルに渡し、手振り素振りで家族に飲ませてあげるように伝えました。子ザルはお爺さんの趣旨がわかったようで、大喜びで薬を持って森の中へ帰って行きました。

それからしばらくしたある日の事。いつものようにお爺さんが畑を耕していると、急な雨が降ってきました。木の下で雨宿りをしていると、あの子ザルが現れ、お爺さんの手を引いて自分の家へ案内しました。

森の奥深くにある猿の家では、子ザルの母親が待っていました。母猿は、薬のお礼にと沢山のご馳走を用意して、お爺さんをもてなしました。そして帰りしな、お爺さんに一つの枡を手渡しました。

この枡はとても不思議で、お米を量るとむくむくと増え、お米が減る事はありませんでした。おかげで二人は一生不自由することなく、暮らすことができたそうです。

(紅子 2012-11-18 23:28)


ナレーション市原悦子
出典(表記なし)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • このページを印刷
追加情報
このお話の評価9.0000 9.00 (投票数 3) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/11/18 23:28 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
お話の移動 ( 68  件):   <前  1 ..  7  8  9  10  11  12  13  .. 68  次>  
コメント一覧
1件表示 (全1件)
虫  投稿日時 2017/7/22 7:13
この話、出典がないのに、何故書籍化や再放送がなかったんだ?
現地関連情報
出典本調査 facebook
Twitter

オンライン状況

26 人のユーザが現在オンラインです。 (25 人のユーザが お話データベース を参照しています。)

新着コメント(コメント24件)