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No.1117
てんぐのしかぶえ
天狗のシカ笛

放送回:0705-A  放送日:1989年07月01日(平成01年07月01日)
演出:こはなわためお  文芸:沖島勲  美術:西村邦子  作画:柏木郷子
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あらすじ

このお話かもしれない。(araya氏より)

http://www.neeminna.jp/story_html/story069.html

 

追記*

予告によると「震えて逃げる天狗さん、おなごなんて大嫌い」という説明でした。


ナレーション未見のため不明
出典クレジット不明
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※掲載情報は 2011/2/11 22:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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あーむん  投稿日時 2019/9/7 15:43
※「福島民話館 ねぇみんな…」(福島中央テレビで放送)第9巻、第69話(DVD)トータルプランニングオフィス制作
※福島県大熊町民話シリーズ第1号「福島県教育委員会」(ふくしま教育情報データベース)より
[天狗の鹿笛]
むかし。大川原の里(さと)、葉芹川(はぜりがわ)のほとりに藤兵衛という若者が住んでいました。猟のすきな藤兵衛はひまさえあればただ独り日隠山(ひがくれひゃま)の奥ふかくわけ入って、猪(いのしし)や、鹿や、鳥・兎などを数多く射止めては自慢気(じまんげ)に獲物を肩にして帰りましたので、だれいうともなく名人藤兵衛とか、豪胆者(ごうたんもの)の藤兵衛とか呼ぶようになりました。その日も藤兵衛はただ独り野上川から小塚川(こつかがわ)の流れに沿って、日隠山の山ひだ深くわけ入りました。霜月(しもつき)もなかばすぎでしたので、紅葉した木々が美しく陽にかがやいていました。藤兵衛の腰には、もう雉(きじ)が二羽、山鳥が二羽ほどぶらさがっていました。ふとみると、せまい山みちのまんなかに、大きな碗(わん)に山盛りにたきたての飯(めし)がもってありぼかぼかと白いけむりが立ち昇っています。豪胆な藤兵衛は立ちどまって不思議そうにながめていましたが、やがて道ばたの大石に腰をおろして、碗の飯をペロリとたいらげてしまいました。 「ああ、うまかった。」谷川の水で、のどをうるおした藤兵衛が二~三歩あるきだしたとき、赤しゃけた毛(け)が一杯はえている太い腕が一本ニョキッと道にさしだされました。藤兵衛はきにもとめずにヒョッと腕をまたいだとたん、ワハッハァ、ワハッハァと天をゆさぶるような笑い声が頭上の大木のしげみのあたりから聞こえたかと思うと、ふわりと雲をつくような大天狗が、大きな団扇(うちわ)を片手に目の前におりたちました。「藤兵衛、お前は偉い奴だ。褒美(ほうび)にこれをやるぞ。」天狗はふところから鹿笛(ししぶえ)を取り出して与えながらいいました。「今度お前の家に行くからその時は女は全部よそにやっておけ。天狗に女は絶対に鬼門だぞ、忘れるなよ。」と念をおして立ち去りました。やがて約束の日が来ました。藤兵衛は速くから妻や下女たちに用事をいいつけて使いに出し、酒や肴(さかな)を準備して天狗の来るのを待ちうけました。やがて約束の刻限(こくげん)になったころ、裏の大杉にサワサワと天狗のおり立つ気配とともに「藤兵衛来たぞ。」とのっそり入って来ました。そしてさっそく二人で酒もりを始めました。一方、使いに出された藤兵衛の妻は、今日の夫の態度がふにおちません。だんだん不安になって来たうえに、一体何をしているんだろうと好奇心にかられ、抜き足、さし足家に帰って来てそっと戸の隙間(すきま)からのぞきました。とたんに、「藤兵衛、お前は。」ハッタと藤兵衛をにらみつけた天狗は、ふわりと天井の煙出し孔に飛んだと思うと日隠山のかなたに飛び去りました。藤兵衛が天狗の飯をたべた山を、そののち人々は一杯盛(いっばいもり)(森)と呼ぶようになりました。天狗のおりたった杉野大木は天狗杉と名づけられて里の名物となり、天狗からもらった鹿笛は家宝として藤兵衛の家に伝わりました。
ゲスト  投稿日時 2019/6/1 18:38 | 最終変更
庫部:角川・の日本の伝説福島の伝説 の同名タイトルが存在しており

天狗のシカ笛の原作は天狗の鹿笛ではないかと推測できますね
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