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No.1070
あかぎのへっぷりおに
赤城のへっぷり鬼

放送回:0675-B  放送日:1988年11月12日(昭和63年11月12日)
演出:馬郡美保子  文芸:沖島勲  美術:馬郡美保子  作画:大西治子
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北関東は群馬の「赤城のからっかぜ」にまつわるお話

昔々、群馬の赤城の山にたくさんの鬼がおった。大きいの小さいの合わせて100匹以上。なかでも赤鬼と青鬼がめっぽう力が強かった。どんな勝負をしても勝敗が付かんがった。年に一度お祭りの日、勝負を付けておった。

ある年、赤城の東に住む赤鬼は東の里で豊作だった山芋をたらふく食って力を付けた。一方、赤城の西に住む青鬼は西の里で豊作だった山芋をたらふく食って力を付けた。どちらも自分が一番力持ちだと思っていたし、今年こそ相手の鼻をあかそうと思っていたのでした。

祭りがやってきました。赤鬼青鬼大勝負の日。黒鬼の行司で相撲が始まった。いい勝負でなかなか勝負が付かない。必死で組み合っていたがどちらも困ったことに屁をしたくなった。屁で力が抜けては負けてしまう。

更に必死に組み合っていたが、黒鬼のかけ声で同時におならが出てしまった。食いに食った山芋のせいでそれはもうすごい屁だった。回りで応援していた小鬼たちもみな吹き飛ばされ、土煙とともに里の方へと飛んでいった。それはからっ風で飛んでくる木の葉のようにも見えたそうな。

それからも、秋になるとどっちが強いか決めたくて、赤鬼と青鬼は何度も勝負をするんじゃが、いまだに決着が付かないそうです。こんな歌があります。「赤城山から鬼がけつふん出して なたでぶっきるような屁をたれる~略」

(投稿者: みけねけ 投稿日時 2012-6-17 15:03 )


ナレーション市原悦子
出典群馬のむかし話(日本標準刊)より
出典詳細群馬のむかし話(各県のむかし話),群馬昔ばなし研究会,日本標準,1977年08月01日,原題「赤城のへっぷり鬼」,採録地「山田郡大間々町」,話者「須藤りん」,再話「須藤益三郎」
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※掲載情報は 2012/6/17 20:47 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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みっち  投稿日時 2017/5/20 2:45
母から聴いた話は本当だった!
坊屋良子  投稿日時 2015/4/3 12:27
「屁ひり女房」「源エ門ボット」などと並ぶ、ホラ吹き屁こき話ですね
ゲスト  投稿日時 2013/5/3 2:59
結構きつかったんだと思います
我慢してる時もすごい顔になってましたもん
ゲスト  投稿日時 2013/2/11 23:58
赤鬼も青鬼もあれだけのおならが出たことから考えたら
お腹は大丈夫だったんだろうか?
ゲスト  投稿日時 2013/2/9 0:19
勝負は今も続いていて 大きなオナラを吹き鳴らしていて
それが赤城の空っ風っていう話も聞いたことあるよ
ゲスト  投稿日時 2013/2/7 0:48
屁の勢いで赤鬼と青鬼は空高く飛び上がり、
赤鬼は尻から、青鬼は頭から落ち、
そこに水が貯まったのが『大沼、小沼』
って話も聞いた事があります
ゲスト  投稿日時 2012/12/29 22:52
あのオナラの風に巻き込まれたい
ヒスイ  投稿日時 2012/6/22 17:53
自分は意外とにおいはしなかったんじゃないかって思います
みけねけ  投稿日時 2012/6/17 15:03 | 最終変更
そうですね。すごいパワーのおならですが、そんな風圧の屁のにおいの方は大丈夫だったか気になります。
Asemu  投稿日時 2012/3/18 23:24
小鬼たちが飛ぶほどのオナラってどんだけすごいオナラなんだww

初めての投稿なのでこの程度です すみません
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