No.0557
ゆうれいまつり
幽霊祭
高ヒット
放送回:0348-B  放送日:1982年07月03日(昭和57年07月03日)
演出:泉真一  文芸:沖島勲  美術:西村邦子  作画:若林常夫
写真あり / 山口県 ) 35187hit
あらすじ

昔、下関に菊屋という海産物問屋がありました。この海産物問屋の夫婦はたいへん仲が悪かったので、心優しい一人娘のお菊は心を痛めていました。

そこでお菊は、夫婦仲が良くなるようにと毎日お寺に願掛けに通いましたが、その思いをよそに夫婦仲は一向に良くなりませんでした。いつしか菊の気苦労は体にまで及び、ある梅雨の日ついに倒れたお菊は、しばらくすると息を引き取りました。

その夜、お寺にお菊の幽霊が現れ、和尚さんに「両親の事を頼む」と告げました。和尚さんは、お菊の話を聞きながらその姿を紙に書き写すと、丁度そこへお菊の両親がやってきました。和尚さんは今しがた現れていたお菊の幽霊の事を話し、不仲の両親を戒めました。

この事があってから、お菊の両親は生まれ変わったように仲が良くなり、父も商売に精を出すようになりました。そして毎年、お寺ではご本尊様の御開帳の時、お菊の幽霊の絵を出して夫婦仲の大切さを説きました。この御開帳の事を「幽霊祭」と言い、後々まで伝わっています。

(紅子 2011-10-30 21:39)


ナレーション常田富士男
出典山口県
備考毎年7月17日に幽霊の掛け軸が御開帳される。
DVD情報DVD-BOX第11集(DVD第52巻)
現地・関連お話に関する現地関連情報はこちら
場所について永福寺
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地図:永福寺
追加情報
本の情報二見書房[怪談シリーズ]第4巻_ひゃ~、化け物だ(発刊日:1995年7月25日)
講談社の300より書籍によると「山口県のお話」
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※掲載情報は 2011/10/30 21:39 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
8件表示 (全8件)
ゲスト  投稿日時 2020/7/3 23:31
大江じゃなく王江  投稿日時 2019/7/13 22:43
ひょっとして、ヨッシー?
独身男46才  投稿日時 2018/9/9 1:53
大江小学校に通ってた時の
同級生に幽霊寺の息子(永福寺)がいた、
何故幽霊寺なのかな?
と思い幽霊寺の話しを聞いて
お菊さんに恋をしてしまった。
なんて心根の優しい女の子なんだと
一目会いたい(≧∇≦)
夏休み前に掛け軸が見れると聞き
見にいくと・・・
お・和尚さんトンチ効きすぎやん
それ以来、女性に夢を見なくなった
けんじ来年47才・・・
もみじ  投稿日時 2015/2/14 1:32
たった一人の子を失うという、
あまりに大きな損失をもってして
ようやく気づくとは遅すぎたね(´・ω・`)

両親が不仲だと一番悲しむのは子どもである。

というお話ですね。
ゲスト  投稿日時 2011/10/30 22:30
不仲は(・A・ )イクナイ!
beniko  投稿日時 2011/10/30 20:56
お菊さんの掛け軸写真を提供いただきましたので、写真を追加しました。提供いただきましたarayaさんありがとうございました。
beniko  投稿日時 2011/10/11 0:16
へー、幽霊の掛け軸が実在しているのですね。詳しくご存じの方からの情報は、大変参考になります。
幽霊の掛け軸も、ネットで検索したら見れました。夫婦仲は良くしないと、子供も未練が残るんでしょうね。
araya  投稿日時 2011/10/10 22:33
幽霊まつりが行なわれる永福寺は今でもあり、場所は山口県下関市観音崎町8-2になります。
ここには百済聖明王の王子である聖琳太子(毛利家始祖)の護持仏である観世音菩薩が本尊として置かれたことから地名の由来にもなり、その観音堂も戦前は国宝になるほどの名建築でした(但し、下関空襲で焼失しましたが…)。
ちなみに、お菊さんの命日が観音様の縁日であったことから観音様の化身とされ、毎年7月17日には聖琳太子の秘仏とともに幽霊の掛け軸が御開帳されます。

http://www.youtube.com/watch?v=WwwE0LeVRTc
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