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No.0024
わらしべちょうじゃ
わらしべ長者
高ヒット
放送回:0012-B  放送日:1975年03月25日(昭和50年03月25日)
演出:まるふしろう  文芸:小田健也  美術:内田好之  作画:上口照人・樋口雅一
奈良県 ) 212693hit
あらすじ

何をやっても上手くいかない貧しい男が、運を授けて欲しいと観音さまに願掛けをする。すると観音さまが現れ、お堂を出た時に初めて手にした物を大切にして西へ行くようにと言われる。

男はお堂を出たとたん転んで一本の藁を手にする。それを持って西へ歩いていくとアブが飛んできたので、藁でしばって歩き続けた。泣きじゃくる赤ん坊がいたので、藁につけたアブをあげた。すると母親がお礼にと蜜柑をくれた。

木の下で休んで蜜柑を食べようとすると、お金持ちのお嬢様が水を欲しがって苦しんでいた。そこで蜜柑を渡すと、代わりに上等な絹の反物をくれた。男は上機嫌に歩いていると倒れた馬と荷物を取り替えようと言われ、死にかけの馬を強引に引き取らされてしまった。やさしい男は懸命に馬を介抱し、その甲斐あって馬は元気になった。

馬を連れて城下町まで行くと、馬を気に入った長者が千両で買うと言う。余りの金額に驚いて失神した男を、長者の娘が介抱するが、それは以前蜜柑をあげた娘だった。長者は男に娘を嫁に貰ってくれと言い、男は藁一本から近在近郷に知らぬ者のない大長者になった。

(稿: 蔵人 本掲載日2012-8-14 14:33 )


ナレーション常田富士男
出典(表記なし)
VHS情報VHS-BOX第1集(VHS第4巻)
場所について長谷寺
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地図:長谷寺
追加情報
本の情報サラ文庫まんが日本昔ばなし第18巻-第086話(発刊日:1977年8月20日)/童音社BOX絵本_第67巻(発刊日不明:1970~1980年頃)/国際情報社BOX絵本パート1-第043巻(発刊日:1980年かも)/二見書房まんが日本昔ばなし第12巻-第48話(発刊日:2006年7月18日)/講談社テレビ名作えほん第020巻(発刊日:1978年1月)
サラ文庫の絵本よりこれは、思わぬ幸運をつかむおはなしの代表的なもので、その原話は鎌倉時代の説話集「宇治拾遺物語」にみることができます。「宇治拾遺物語」は十三世紀初めにつくられたといわれ、民間に語り伝えられた穿設、民話、童話などを集めた滑稽的要素の多い説話集です。ただし仏教的色彩は濃く、この「わらしべ長者」にも、観音様を熱心に信仰すれば、かならず幸せがやってくるという仏教観がよくあらわれています。
観音様のお告げどおり、裸一貫のしがない男が、すべって転んで一本のわらを手にします。その瞬間からどんどん運がむいてきて、わらがミカンに、ミカンが絹の反物に、絹の反物が名馬に、そして最後には…というふうに、この物語は典型的な「だんだん話」の形式をとっています。ここにでてくる観音さまは、大和の国(奈良県)の長谷寺の観音さまだともいわれています。(かっこ枠なし)
童音社の絵本より絵本巻頭の解説(童音社編集部)には地名の明記はないが、祈ったのは「奈良県の長谷寺の観音様」とのこと
講談社の300より書籍には地名の明記はない
レコードの解説よりLPレコードの解説によると「奈良地方の昔ばなし」
このお話の評価8.9444 8.94 (投票数 18) ⇒投票する
※掲載情報は 2012/8/14 14:33 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
10件表示 (全14件)
日清皿太夫  投稿日時 2021/10/27 17:34
 マチガイ。×上田→◎上口。ゴメンナサイ。
日清皿太夫  投稿日時 2021/10/25 13:39
 レコードで聴いた事があります。今ほどオーディオやアニメスタッフの知識がある状態で聴けばもっといろいろ分かったのに。

 作画の「上田・ひぐち」て誰やと思ったら上口照人さんと樋口雅一さんの連名だった。演出の“まるふしろう”サンは悲哀を漂わせる物語が目立つ藤本四郎さんの別名だし。結構ショックが大きい。
 樋口雅一さんのHPで知った情報です。ブログ“『萬雅堂』便り”では再放送時の番組サイトや放送タイトル下のスタッフ名に間違いの指摘も結構ある。間違いの残る版しか観られないとは居心地が悪い。やっぱり修復版で徹底的な訂正を行ってほしくなります。
人間  投稿日時 2020/11/30 13:48
すごくいいですね!!
感動しました!!!!!!!
ナントカ  投稿日時 2018/9/3 20:38
お馬を介抱する場面、わたしもほろりとしました・・・
このシーンで流れる音楽のおかげもあるかもしれません。
ゲスト  投稿日時 2016/12/5 14:24
怖かったですか?
おんみ  投稿日時 2016/12/4 23:11
私もこの話が好きで早速「長谷寺」に行ってきました。
運が良かったのか、観音様も観れました。昔から「正直の頭に神宿る」って言われていますが、その通りですね。
真っ当に生きます!
猫子  投稿日時 2015/6/27 14:08
泣いた!!
本当にいい話ですね。
ゲスト  投稿日時 2015/3/20 3:06
わらしべ長者が馬を助けていた場面で、
いつのまにかその優しさに涙が出てきました。
とてもいい話ですね。

それとこのわらしべ長者は、要所要所で機転のきき頭も賢い気がします。
ゲスト  投稿日時 2015/3/9 20:23
>初めて手にした物を大切にして

こう言われたら私、虻もつけず子供にやらず、
ただただ藁を持って西に行ったと思う。

虻を結んでみる機転とか、子供にあげちゃう親切心とか、
そういうのがすべていい方向に働くように観音様が計らってくれたんだね。
わらしべ親父  投稿日時 2014/11/19 5:06
素晴らしいサイトですね。
偶然見つけました。

小学生のころ、リアルタイムで見ていました。
このわらしべ長者の回もよく覚えています。
ずっと、この話が忘れられず、自分の心の糧にも支えにもなってきた物語です。

振り返れば52年間。わらしべ長者のような人生をずっと歩いています。この番組を見たからかもしれません。

ありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。
m(__)m
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