No.0592
かみつきいわ
かみつき岩

放送回:0371-B  放送日:1982年12月11日(昭和57年12月11日)
演出:なべしまよしつぐ  文芸:沖島勲  美術:横瀬直士  作画:なべしまよしつぐ
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欲張りで怠け者の兄に噛みついた岩の話

昔、伊豆の海岸に二人の兄弟がいました。父親の遺言で、財産は仲よく半分に分けることになっていました。

やがて、兄が嫁をもらう事になり、弟に財産を分けることになりました。兄は、本当に半分にするのは損だと考えて、弟には崖の岩場の荒れ地をやることにしました。弟は、毎日毎日荒れ地を耕しましたが、石や岩が多くてなかなか畑になりませんでした。

ある日、どことなく親父に似た大きな岩が弟に話しかけました。「身幅三尺の袋を持ってこい」驚いた弟が袋を持ってくると、岩の口から金塊がゴロゴロと出てきました。

この話を聞いた怠け者の兄は、もっと大きな袋を持って岩のところへやってきました。しかし岩からは何も出てこず、しびれを切らした兄が口に手を突っ込むと、岩は手首に噛みつきました。兄の手首にはしっかりと歯型が残り、岩はそのまま地響きとともに粉々に砕けてしまいました。それからというもの、兄もまじめに働くようになりました。

(紅子 2011-12-16 16:19)


ナレーション常田富士男
出典岸なみ(偕成社刊)より
場所について伊豆国
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※掲載情報は 2011/12/16 16:19 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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Marie  投稿日時 2018/7/9 23:28
古代中国にも似たお話があります。ミャオ族という民族の話し
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