No.0494
かんあんぺろり
勘安ペロリ
高ヒット
放送回:0310-A  放送日:1981年10月10日(昭和56年10月10日)
演出:小林治  文芸:沖島勲  美術:大野久美子  作画:十条東
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あらすじ

昔、小田原に勘安(かんあん)という力持ちで働き者の男がいた。この男は普段は気が弱いくせに、大好きな酒を飲むと気が大きくなるのが悪い癖だった。

ある年の秋、勘安は山に入り炭を焼いていた。 するとそこに小さな蛇がやってきて、勘安はビックリする。 たまたま通りがかった木こりがその小さな蛇を追い払ってくれたが、木こりはこんな小さな蛇に驚くなんて、臆病だなと笑って去って行った。

ほっとした勘安は酒を飲み始める。しばらくするとまたさっきの蛇が現れた。 酔っぱらってすっかり気が大きくなった勘安は、今度は蛇に驚かず、 「蛇なんか引き裂いて食ってしまうぞ!」と言う。 すると勘安の頭を何かがペロリと舐めた。振り返った勘安が見たのは、見たこともない大きな大蛇だった。 大蛇はまたペロリと勘安の頭を舐めた。 「やめろ!何するんじゃ。やめんとひどい目にあわすぞ!」そう叫ぶ勘安を大蛇はひとのみに飲み込んでしまった。

翌朝、勘安の炭焼き小屋を通ったきこり達は、勘安の一升徳利を見つける。 木こり達は口々に、「なんで、こんなところに、勘安の徳利が?」 「毎日酒を飲んでる勘安のことじゃ。ペロリと蛇にでも飲まれちまったんでねぇか。」などと笑いながら通り過ぎていった。

(引用/まんが日本昔ばなし大辞典)


ナレーション市原悦子
出典神奈川県
DVD情報DVD-BOX第5集(DVD第25巻)
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追加情報
講談社の300より書籍によると「神奈川県のお話」
このお話の評価7.0000 7.00 (投票数 9) ⇒投票する
※掲載情報は 2011/2/11 22:30 時点のものです。内容(あらすじ・地図情報・その他)が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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コメント一覧
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もんた  投稿日時 2020/2/21 18:53
酒を飲まないのでよくは分かりません。
兎  投稿日時 2015/11/9 21:07
大酒飲み=ウワバミ=大蛇、ということかなと思いました。小さい蛇が酒を飲んでる勘案に向かって舌舐めずりしていたので、お酒が好きなのだなと分かります。
あんまり飲みすぎると良くないよ、命に関わるよ、と言う戒めのように感じました。
坊屋良子  投稿日時 2013/4/22 21:05
終わり方が腑に落ちず、こちらを覗いてみたら、パンチョさんの解釈が。「ああ、そいうことか!」とヒザを叩いたのでした。
パンチョ  投稿日時 2012/6/22 0:36
このお話のラスト、いつ見ても腑に落ちない。何か意味ありげな終わり方である。
勘安の一升徳利と、キセルを発見した木こりのおじさんが、「勘安、蛇にでも飲まれちまったんでねえかー」と言って笑って後、画面は炭焼きがまの煙突(黒くて長い・・・)に視点が合い、黒い煙突からぶすぶす立ち上る黒煙を数秒映した後、フェードアウトして物語は終わるのだが、何かそこが引っかかる。

炭焼きの仕事はとても重労働な上、難しいのだと聞いたことがある。
炭を作るための炭焼きがまを作るところから大変で、難しいのだそうだが、もっとも難しいのは、炭焼きがまに木材を入れて火入れをした後、木材が炭に変わる所を見極める所だという。
木材が炭に変わるのを見極めるには、炭焼きがまから立ち上る煙を見れば分かるらしい。
最初、煙は白。次に茶色へと変わり、最終的に青灰色へと変化するのだが、この煙が青灰色になったら、炭焼き人はすぐにかまから炭を取り出さなくてはならない。(このタイミングを逃すと、炭は燃え尽きてしまい商品価値が無くなるのだとか。)
ここで、先ほどの木こりの男のセリフが引っかかるのだ。
木こりの男は炭焼きがま中を見て、「なんでえ、立派に炭は出来上がってるでねえか」
と、言っていた。・・・と、いうことは。
この時点で、炭焼きがまの炭は出来上がっていたのだ。ならば、煙突から立ち上る煙は青灰色でなくてはならないはず。しかし、実際に出ていたのは真っ黒い煙・・・。
これは明らかにおかしい。
そして気になるもう一つの事。消えた勘安は・・・どこへ行ったのだろうか。
大蛇の腹の中か?それとも・・・。
ラストのシーンで、意味ありげに煙突から立ち上る黒い煙は何を意味するのか・・・。
毎回、このシーンで首をひねったあげく、自分が考えた一つの線としては、釜の中で炭以外の「何か」が燃えていたのではないかというもの。
そして、その何かとは、自分はひょっとしたら勘安だったのではないかと・・・。
だから、煙突から黒い煙が出ていたのではないか?
アニメでは、勘安は大蛇にペロリと飲まれてしまったという事になっているけど、もしかしたら、酒の飲みすぎで泥酔した勘安は、酒のために蛇の幻覚を見て驚き、逃げようとしたが酔っていたので方向感覚がおかしくなっていたため、誤って窯に転落してしまったのではないだろうか。(自分の考え過ぎかもしれないけど)
そう考えると、木こりの男がのんきに「勘安、蛇にでも飲まれてしまったんでねえか~」
と、笑っているシーン。結構怖い。(彼の後方にあるかまの中では、勘安が燃えていたとしたら・・・!)

これはかなりダークで怖いオチかもしれない・・・。
マニアック  投稿日時 2011/12/27 20:45
テレビでは、最後にナレーションがなく、終わってしまったが、この話は「酔って大口叩くな!」と言いたかったのか、それとも「酒はほどほどに・・・」と言いたかったのだろうか?意外に怖い話だ。
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